帝王 155 ページ40
「(ピッ…ピピーーッ)」
『チッ…アウトか』
惜しくもAのスパイクは線を越していた
田中と衝突したのだ、少し乱れたのやもしれない
…あぁ、衝突「しにいった」が正しいか
生川：烏野
２５：２０
試合終了
何度目か分からないペナルティだ
その前に監督の元に集合する中、コートに留まり「怪物」を睨みつける者がいた
西谷「おいA！」
『…なに』
それは、バレーボールにおいて唯一攻撃に参加することのできないリベロ
Aを哀しみの眠りから覚まさせた西谷
いつもの元気ハツラツといった表情ではなく、眉にギュッとシワを寄せ下から黒髪が美青年を鋭い目付きで見上げる
西谷「あれで龍がケガしたらどうするつもりだったんだ…っ」
『オレには関係ない』
西谷「関係ないって…！」
『決定率が高いオレが打つのは当たり前だろ。
…それとも何か？下手くそに打たせて負けろって？』
次の瞬間、体育館に生々しい鈍い衝撃音が響いた
谷地「ヒッ」
『ッ、てぇなァ…！』
西谷「っざけんなよA！！」
西谷は襟を掴むと思い切り引っ張り、その近付いた顔に一発 硬い拳をぶつけたのだ
頬を殴られたA
口の中が切れたのか体操着の袖の部分で血を拭った
西谷「下手くそってなんだよ！あ゛ぁ！？」
澤村「おい落ち着け西谷ッ！」
皆が西谷の怒号に驚き固まる中、キャプテンの澤村だけは制止の声をかける
が、それを振り切りもう一度掴みかかる西谷
本気でブチ切れているので額には青筋が浮かんでいた
『オレに、触んな…！』
西谷「うっ！…ぐッ、」
すると今度はAが動いた
襟を掴む西谷の首を片手で掴み締め始める
30cm以上の身長差があるので、段々と彼の足は地面から離れていく
西谷だって男子高校生、
…それを片手で浮かすとはどれだけの馬鹿力なのだ
西谷「は、なせ…ッ！」
『ガハ…ッ……げほ、っごほ…っ』
これでは窒息させられて失神する
そう苦しい思考回路の中で思った西谷は、咄嗟に彼の腹を蹴り飛ばし拘束から逃れる
鳩尾にクリーンヒットした西谷の蹴り
Aは顔を歪ませ脚をふらつかせた
澤村「おい！いい加減に…っ？」
優一「ごめんね澤村くん。
今が変わる機会なんだ、見守って欲しい」
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青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
