帝王 154 ページ39
生川 ：烏野
２４：２０
生川のセットポイント
『おいお前』
影山「は、はい！」
『何でオレに集めねぇの？』
あんなに可愛がっていた後輩を「お前」呼び
そしてブロックが3枚付いているのにもっと寄越せ、と言っている
その暴虐ぶりには流石の烏養も焦り出していた
影山「Aさん以外のスパイカーも調子がいいからです…っ」
『はぁ？本気で言ってんの？』
全然決まってねぇじゃん、司令塔の癖にわからねぇならセッター辞めろ
冷めきった瞳に見下ろされ足が震える
言い返せるならそうしたい
影山「ぐ、っ…」
彼の方が断然強い、彼の方が何倍も上手い
そして言っていることは正論なのだ
口答えなんてできる訳もなく唇を噛んで押し黙る
優一「…A…」
「仲間」に頼らず「独り」で強くなってしまった
自分が強ければ勝てる、そうやって中学を過ごしてきた
1度深く刻み込まれた記憶はこびり付いて離れない
烏養「…このセット終わったら一旦引っ込めるか」
優一「…嗚呼」
このままコートにいさせ続ければチームが崩壊する
それでなくても今、ギリギリのラインなのだ
烏養「(それにしても…冗談抜きでアイツは“バケモン”か)」
広い視野、高い守備力、破壊的な攻撃
強い
強すぎる
これが「平成の怪物」と言われた“鬼学のエース”
烏養「…が、技術の代わりに心を失ったか」
「強さ」の対価に「仲間」を
「バレーが好き」の対価に「虚無」を
純朴だった少年を蝕んだ毒は今も尚流れているのか
烏養「…」
烏養はコートの中で再び孤立してしまった“怪物”を見つめた。
澤村「オーライ！(ドッ」
西谷「ナイスレシーブ！」
さぁ、これであと一点落とせば烏野は負ける
サーブレシーブを完璧に拾った澤村、ボールは弧を描きセッターの元へ
影山「田中さん！(フワッ」
田中「だっしゃい！」
影山が選択したのはブロックのいないレフト側
ブロックは完全にAにシフトしていたので、彼に上げたのだ
皆が田中が打つと思っていた
『邪魔だ』
烏野「「！？」」
田中「うおわっ、！(ドンッ」
スパイクフォームになった田中を弾き飛ばしたA
その体制は崩れる事もブレる事もなく、空中に留まる
少し片方に傾いた独特のフォーム
その背中には黒い羽根など存在していない。
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青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
