帝王 153 ページ38
田中「すまんカバー！」
西谷「ナイスレシーブ龍！」
影山「オーライ！」
生川：烏野
２０：１５
第1セット、先に20点台に乗ったのは生川だった
生川のキャプテン・強羅のスパイクを田中が拾う
僅かに乱れたがすぐさまカバーに影山が入る
攻撃に入ってきたのは日向、田中、東峰、そしていつもと雰囲気の違うAの4枚
影山「(Aさん、別に調子を崩してる訳でもない…
…と言うよりどんどん動きが良くなっている)」
なら、今は彼に上げなくても大丈夫
この攻撃で最適なのはブロックが分断してるレフト側
影山「(東峰さんに託す…！)」
キュッと床を蹴りトスフォームになる
ボールを持っていく先はレフト、東峰さん
ネットから少し離れた高めのトス
───オレに寄越せ
影山「(ビクッ)」
背後から感じた「何か」に身が固くなった
ジリィッと稲妻のような戦慄が頬を切る
抗えない、逆らってはいけないと、本能が言う
影山「ッ、Aさん！(フワッ」
自分以外を選択しないようにと縛られているよう
東峰から、その「何か」を発するAにボールを託した
『…(ドガンッ！』
強羅「ぅ、ぐ…ッ！」
七原「(イ…ッテェ！)」
伊勢原「(完璧に揃った3枚ブロックだぞ！？)」
生川高校の一番強力で一番高い3枚壁
しかし全く動じず、見事にぶち抜いたAのスパイクはワンバウンドして2階に飛んでいく
その圧倒的なパワーに観ていた者は目を見張った
田中「ナイスキーA！」
『…』
田中「A？」
ハイタッチをしに近づけば、淀んだ血の瞳に見下ろされる
冷酷で、生きた心地のしないそれ
初めてAの事を「怖い」と田中は感じた
『お前ディグ下手くそかよ』
田中「あ゛ぁ？」
『あんなへぼいの拾えねぇなら下がれ』
田中「いくらテメェでも許さねぇぞゴラ」
澤村「待て田中！Aも言い方あるだろ！」
先程の田中のスパイクレシーブはナイスだ
しかし彼はそれを「下手くそ」という
いや、Aレベルなら確かに下手くそかもしれないがいくら何でも言い方って物がある
様子の違う彼に田中が掴みかかろうとするが、キャプテンが直前に襟を引っ張ってステイをかけた
『…』
澤村「…っふぅ、」
何事も無かったようにポジションに戻るA
澤村は詰まった息を吐き出すとその背中を見つめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
