帝王 番外編４ ページ34
ーside赤葦ー
赤葦「あ、雨…」
どのくらい経ったのだろう
ポツ、と一粒落ちると大雨に変わった空模様
家にも帰らず外にいるので傘はない
土砂降りの雨が体を濡らし体温を奪っていく
赤葦「…はは、今の俺にお似合いだ」
あーまた泣きそう…
それ程彼を心から愛していた
「京治！」
赤葦「！A、…？」
『！京治っ！』
突然名を呼ばれ反応する
そこには息を激しく乱した、びしょ濡れの愛しい人が
ズンズンとこちらに歩み寄って来ると目の前で立ち止まる
『探したよ』
赤葦「っ」
怒る訳でもなくふわりと優しく抱き締められた
今は体温が低いので彼の温もりが熱いくらい
でも心中は穏やかではない
赤葦「っ離せよこの浮気者…！」
『ッ、はぁ？』
強引にひっぺがすとふらりと立ちくらみがした
風邪ひいたかな…本当に最悪の誕生日だ
睨みつけてくる赤葦に困惑するも、まずは「家に帰ろう」と落ち着いて言うA
赤葦「…帰んない」
『いいから』
赤葦「はな、して！」
強引に腕を掴み歩き出す彼
初めてだった
喧嘩なんて今まで一度もしたことないし、こんな無理やり腕を掴むような真似、絶対に彼はしなかった
どんどん苦しくなる胸
もう、何も考えたくない。
・
赤葦「…お風呂、あがったよ」
『…おう』
彼に言われるがまま風呂に入った
2人でひとつのシャンプーとリンス、2つ並ぶ歯ブラシ
事ある毎に涙が出そうになりグッと堪える
『何があったの』
赤葦「…」
『…質問変える、浮気者ってなに？』
オレ浮気した事なんて一度もないけど、少し怒気を孕んだ声に肩がすくむ
『言ってくれなきゃわかんねぇよ』
赤葦「っ俺より、烏野のマネージャーがいいんだろ…！」
『は？んなわけないだろ』
赤葦「だって、今日一緒に出かけてた！」
一気に堰き止めていた思いが溢れ出す
涙をボロボロと流しくそかっこ悪い、もう最悪
赤葦「俺の事なんか好きじゃないんだろ…っ」
『京治』
赤葦「所詮男同士だもんな…、」
『京治』
赤葦「もう何？！…っ、」
名を呼び続ける彼に顔を向ける
そこには真剣な眼差しのAがじっと見つめていた
『何か勘違いしてるみたいだけど』
赤葦「…は？」
『オレは京治が好きだよ』
赤葦「なっ、///」
やっぱり面向かって言われると照れる
赤葦は顔の良いAに言葉を詰まらせた。
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青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
