帝王 124 ページ4
『わりぃ遅れた』
田中「おっせぇぞA！」
成田「声大きいよ田中」
ここ図書室、と注意した成田に口を紡ぐ田中
彼が丁度6人掛けの席を取っといてくれたお陰で、2年全員で座ることが出来た
しかし何故か1人だけ遅れて登場のAに、事情を知らない他の同期は「どうしたの？」と聞く
木下「なんかあった？」
『あー…呼び出し』
成田「先生から？珍しいね」
『まぁそんなとこ』
肯定も否定もせずただ話を流す美青年
あの女子生徒は予想通り「好きです、付き合って下さい」とマニュアル通りの告白をしてきた
顔立ちも非常に可愛らしく、なんて言ったって小柄で加護欲が湧くような女の子だった
しかし彼女にする気は毛頭ない。
いつも通り「部活を優先したいからごめん」で断った
だからといって、告られてきたから遅れた…なんて言ったらあの子のプライバシーにも失礼なので言わない
縁下「A、また告られたから遅れたんだよ」←
え、縁下ぁ…！←
田中「またかよ！」
木下「やっぱテスト期間に告白しに来るよな〜」
成田「流石、モテ男は違うね」
黙っておこうとしていたのに、あっさり打ち明ける彼に頭を抱える
勝手すぎやしませんか縁下さん
女の子の気持ちを汲んで、告白されてきたことは内緒にしておこうとしていたのに
今度はこちらが「もう…」だ
田中「可愛かったか！？」
縁下「後からクラスの奴に聞いたけど、その子1年の中で一番可愛いって噂の子らしい」
木下「うわもったいな！なんで付き合わねぇの！？」
『…部活優先』
いや、普通に考えて知らない人とは付き合わないだろ
向こうは自分のことを知っているかもしれんが、こちらは彼女の事をひとつも知らない
というか今日初めて見た子だ
確かに世間一般的には可愛いのだろう、
しかしAは大して「付き合いたい」という気持ちは起こらなかったし、彼女の事は一つも知らないが顔が良いからと付き合うのは筋が違う
西谷「…いいから勉強しようぜ」
縁下「そうね」
田中「ノヤっさんの集中力凄いな！」
今まで黙って黙々と問題を解いていた西谷
やっと話に入ってきたかと思えば、「勉強しよう」という普段なら絶対言わない勉強に前向きな言葉
それに影響された田中も再びシャーペンを握った
西谷「…」
ああ言ったのはこれ以上聞きたくなかったから
胸に渦巻く汚い感情を、西谷は必死に隠した。
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青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
