帝王 122 ページ2
遂に来たこの日、
今日の為にたくさんの時間を費やしてきた
先生「解答用紙配るぞー」
田中「っしゃあ！」
先生「問題配るけどまだ見るなよ〜」
西谷「うっし、やるぞ！」
気合も十分、
さぁ試合開始のチャイムが鳴った。
─────
───
─
縁下「おつかれ」
『おう』
縁下「手応えは？」
『バッチリ』
前半のテストを終え今は昼休み、
弁当を手にした縁下がAの元へ寄ってきた
前俺がわかんないって言ってた所出たね、教えてやったからわかったべ？、うん助かった
2年4組は進学クラスのため、他のクラスよりテストの内容はレベルが高い
今回の試験も難問が続いていたが、彼に解き方を教えて貰っていたので赤点は確実に免れただろう
『午後は社会と英語か』
縁下「英語難しくない？」
『よゆー』
縁下「あーそうだった、得意なんだよね」
弁当をつつきながら次の試験の話をする
今日はあと２教科、英語と社会だ
縁下「それ美味しい？」
『まぁまぁ』
それ、と縁下が指すのはチキン南蛮弁当のこと
一人暮らしのAは、朝練がない日は自分で作ってくる
しかし最近は毎日朝練に来ているので、殆ど購買で弁当を買っている
購買弁当のメニューは確かに豊富だが、野菜がない為栄養が偏るのではないかと少し心配する
なんてたって彼はウシワカと同じ「JAPAN」
食事だって睡眠だって、一つ一つが大切になってくるしそれが体を作るというのに特に興味なしだ
将来が確実視されている選手だ、という自覚はあるのだろうか
…ないな。
縁下「ほら、これあげる」
『サンキュ』
縁下「まったく…」
申し訳程度のプチトマトと南瓜の甘煮
食べ方が綺麗な割に食事を幸せそうにとる姿は可愛らしい
だから結局「もう…」となってしまうのだ
縁下「あ、ご飯粒」
『どこ』
縁下「ここ」
とんとん、と口の端についたおべんとさんを教える
『とってー』
縁下「馬鹿」
そんな少女漫画のような事するか、
男子高校生なのだからそれぐらい自分で取れ
もしやったらお前の事見てる女子達に避難を浴びるんだぞ
『けち』
縁下「Aって意外とお子ちゃま」
『まだ未成年だもん』
縁下「そういう意味じゃない」
だもん、とか言っても似合っちゃうのはイケメンだからか
結局ご飯粒をとってあげた縁下は、またもや「もう…」と呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
