コート場の帝王 ６【○○○！！】

帝王 197 ページ7

「(ピッ！)」




西谷「旭さんナイッサァー！！」

東峰「ふんっ！(ドッ」

小見「ぐっ(バシッ」







この合宿最強と言われる梟谷学園との試合



東峰のサーブは梟谷のリベロ・小見を崩す、そのボールを赤葦は一発目からエースの木兎に託した






月島「ストレート締めろよ、少しでも隙があると抜かれる」

影山「あぁ」


木兎「お！(ガンッ」






ブロックに付いたのは月島・影山の1年長身コンビ

しかし、惜しくもボールはコートの外に落ちてしまったのでアウトだ


にしても月島の奴、日に日にブロックが上達していっているのが目に見える


…1年生というのは本当に末恐ろしい








・







その後も、不格好ではあるが着々と点を重ねていく烏野



日向が木兎から教わっていた新技のフェイントや、月島のブロック、嵐の前の様な静けさを見せる影山

特に1年生の活躍ぶり、成長ぶりはこの合宿で目を見張る活躍であったと言えよう




それでもやはり、強豪の名を持つ「梟谷」は強かった







木兎「ふんぬっ！(ズバッ」







3枚ブロックの更にインナーへの強打、それは敵味方関係なく士気を高めるワンプレー


流石は全国5本の指に入る大エース


その性格も相成り、試合のボルテージは上がる一方だ








西谷「オーライ！(ドッ」







そして、梟谷には及ばないものの、必死に食らいつく烏野に遂に「奇跡ではない奇跡」が起こる


西谷が完璧なAパスで影山へとボールを返す、すると明らかに早いタイミングで日向が飛び出してきた



しかし今このタイミングで新技速攻をやっても決まる保証はない、別にあげようとした時





「やんねぇの？」




ビリリ、と信頼(脅迫)を肌で感じた






影山「(ふわっ)」

日向「(ドパッ」


全員「「「〜〜ッ！！？」」」







ボールがシュルル、と打点で止まりそれを打つ

綺麗に決まった新技速攻に、烏野の選手たちは声にならない喜びで変人コンビに抱きついた






『はは！本当にやるなんてな』

縁下「今、絶対他にトスあげると思った」






1セット目は様子見で温存されているA


愉快そうに笑っていると烏養に名を呼ばれた

どうやら、出番のようらしい







烏養「やっと歯車が噛み合った今、一気にお前で流れを持ってこい！」

『はい』






向こうのエースはちょっとしたミスが重なり「しょぼくれモード」になっている


合宿最強の梟谷に勝つのなら、このタイミングで彼を入れる事に迷いは無かった

帝王 198→←帝王 196

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す