帝王 220 ページ36
「「ジーワ…ジーワ」」
夕焼けで朱に染まった空に蝉の声が響く
烏野一行は会場の入り口に集合し、忘れ物の確認に行った清水を待っていた
田中「潔子さん遅くねぇか?」
西谷「見に行くか」
『そのうち来んだろ』
西谷「んーそれもそうだな!」
田中「Aが言うなら…」
動き出しそうになる2年バカ組
普通なら言う事を聞かない2人も、Aの「大丈夫」は信用しているので直ぐに冷静さを取り戻した
「「(ザッ、ザッ)」」
田中・西谷「「!」」
?「…」
体育館から出て来た、からし色のジャージの高校
高校生には珍しい金髪に刈り上げ、それにピアス
進学校なら生徒指導行きになりそうな集団がジロジロと烏野を舐め回しながら前を通る
初対面でそんな態度を取られれば反発するのが、ウチで一番血の気の多い奴が集まった学年
西谷「何だテメェ」
田中「んぬぁに見てんだこn「ん゛オ゛フン゛ッ」
西谷・田中「「(さっ)」」
吹っ掛けられた喧嘩は買う派の田中・西谷
早速ロックオンしそうな所をキャプテンが野太い咳で待てをかけた
しっかり手網を握れている証拠である
縁下「大地さん流石…」
『お前も似た様なもんだろ』
縁下「俺はまだ言う事聞かせられないよ」
『まだ、っつー事はそのうち出来るのね』
縁下「さぁ?」
?「へー!ホンモノの"帝王"ってこんなイケメンなんだなー!」
烏野「「!」」
通り過ぎていくと思った集団
その中で先頭を歩いていたキャプテンであろう金髪に刈り上げの男が、突然Aの前で立ち止まった
黒髪の美青年と話していた縁下は隣の彼がいきなり話しかけられたので、驚いて刈り上げの男を見やる
『…なに』
?「うひょ〜!女の子じゃないけどめっちゃ俺の好み!」
あー、何となくわかった
此奴も人の話聞かないタイプだ
Aの頭から靴の先までじっくり品定めするように眺めると「俺の好み」等と言い出す男
彼の名前を 照島遊児 といった
条善寺高校の背番号1番でWS。
澤村「…うちのAに何か用ですか」
?「……ふぅん、“帝王”だけどお姫様扱いだな〜」
『大丈夫ッスよ大地さん』
1歩前に出て絡まれた後輩を隠す主将
しかしこの刈り上げの男に「お姫様」と言われ黙ってられるわけが無い
『で、なに?』
彼もまた、血の気の多い2年組の一人なのだから。
584人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - みたらしだんごさん» コメントありがとうございます!!個人的にも佐久早君との制服おディズは書きたかったので是非書かせて頂きたいと思います!これからもよろしくお願い致します!( ˘˘)* (2020年10月9日 16時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
みたらしだんご - ありがとうございます!待ってます!あと、大変図々しいと思うんですがもう一ついいですかね...?第12章の585話の佐久早との制服ディズニーの話見たいです...!二つもすみません。主様のペースで大丈夫なので!よろしくお願いします! (2020年10月5日 22時) (レス) id: 94aeb4ce2e (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - みたらしだんごさん» コメントありがとうございます!是非書かせて頂きますね!!続きは13章の方になると思うのですが、これからもどうぞ宜しくお願い致します(*^ω^*) (2020年9月26日 0時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
みたらしだんご - ここへのコメントでいいですかね?新しく編集された黒バス絡みの番外編の続き見たいです!よろしくお願いします!あと、この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2020年9月20日 12時) (レス) id: 94aeb4ce2e (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - 夜鬼 神羅さん» いい奥様だなんて、そんな…『お前に言ってねぇだろ。』帝人くん、ボクを拾ってくれる人だっているんだからね?『寝言は寝て言え。』一変土に還れ、帝人。← (2017年2月26日 17時) (レス) id: 8912f5d452 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青めがね エレン | 作成日時:2015年12月29日 11時