思春期は好奇心旺盛 黄 ページ31
side 黄
楽屋に、俺と阿部とラウールの三人だけ。
ラウールと阿部は二人並んでお勉強。そして俺は、その二人の向かい側に座って、雑誌を読みながらそれを眺めてる。
白「あ、ねぇ、阿部ちゃんと岩本くん。」
緑「ん？なぁに、」
黄「どした？」
ばっと顔を上げて話し出したラウールの言葉の中には、まさかの自分も入っていて、驚きながらも返事をした。
するとラウールは、俺と阿部の顔を何度か交互に見た。
白「二人って、付き合ってるんだよね？ちゅーってしてる？」
緑「うぇ！？」
黄「急にどした、ラウール。」
首が取れないか心配になる程の勢いでラウールのほうを向く阿部。わりと冷静に返す俺。反応は違えど、驚いていることには変わりない。
白「だってさぁ、気になっちゃうじゃん。思春期だもん。」
お願い、なんて可愛らしく手を合わせたラウール。
困り顔でこちらを見た阿部に、立ち上がって近づいていけば、ぎょっと驚いてラウールのほうへ少し体を傾けた。
黄「なんで避けんのよ、」
緑「や、なんか、身の危険を感じた、」
白「ちゅーするの？」
そう言って目をきらきらさせたラウールに、しない！とぶんぶん首を横に振って否定している。
まぁ、確かに口にキスをしているのを見せるのは、刺激が強すぎる。仕方ない、こっちにするか。
一瞬の間に脳内で一人会議を行い、阿部の後頭部に手を回した。
そして、ちゅっと音を立てて、額にキスを落とした。
白「…えー、なんで口じゃないのさ！」
緑「良くないよ、照。心臓に良くない！」
さて、別々の理由でぷんぷんしている二人を宥めるには、どうすればいいだろうか。
まずは、行動が的外れでぷんぷんしている息子をどうにかしよう。
黄「お前にはまだ早いよ。もう少ししてから好きな人としな？」
白「むぅ、はぁい、」
次は、頬を膨らませて拗ねているお姫さまだけど、これが難しい。
黄「阿部、ごめんね？家でいっぱいちゅーしよ、ね？」
緑「ちゅーだけじゃやだ。」
黄「うん、分かってる。」
俺の手をにぎにぎしながら言った姫の言葉は、あざとすぎる大爆弾。
謝れば許してくれるから機嫌を直すのは簡単なんだけど、そのあとの平常心を保つのが難しい。
白「僕も早く彼女ほしいなぁ、」
そんなラウールの呟きは、にこにこな阿部と頬が緩みまくっている俺には届かなかった。
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葡萄 - 雪男のお姫様のパスワードおしえてください (2022年2月23日 21時) (
レス) id: 02f8958579 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - airiさん» 『リクエストについて』にも書かせていただきましたが、ただいまリクエスト受付を停止しております。ですから、せっかくいただいたリクエストですが、お断りさせていただきます。これからも頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。 (2021年8月13日 17時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませてもらってます！リクエストなんですけど、前の、兄弟に愛されすぎて困ってますって作品の続編って書いてもらうことは出来ますか？ (2021年8月13日 9時) (レス) id: 496098c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - ことねさん» それでしたら、一度作者のボードまで来ていただけるとありがたいです。お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
ことね(プロフ) - コメント失礼します。パート位置から読みたいのでパスワード教えていただきたてきたいて゛すヒントは読んだのですが難しい方よくわからないです、、 (2021年8月7日 3時) (レス) id: 23425c663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青緑 | 作成日時：2021年5月30日 0時
