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仕方なく椅子に座って待つことにしたんだけど……
「んっ……やぁ……っ……」
A「ッ………！？」
え……奥のベッドから声したんだけど
この声ってｿｯﾁ系の行為をしている最中の声だよね……
自分の存在を気付かれるのが嫌でスッ！！と怪我の事を忘れて勢い良く立ち上がってしまった
ｽﾞｷﾝ!!!
A「い"っ……！！」
ｶﾞﾀﾝ!!!
痛みでふらついてしまい足が椅子を蹴ってしまった
壁に手を付け何とか倒れなかったけど音も声も相手には聞こえる訳で
？「誰っ！？」
男の人の声と同時にカーテンが開けられる
その声は一度聞いたことあると思って顔を上げると
A「桃井先輩……？」
さとみ「嗚呼、何だ転校生か」
「あ、あのっ！私教室戻ります！！」
女の人はそう言うと急いで服を着て真っ赤な顔をして出て行った
そうなると必然的に桃井先輩と二人っきりになるわけで……
え、待って、無理
何でこの人も一緒に連れていかないの……
さとみ「盗み聞きなんて意外と悪趣味な事するじゃん」
A「ちがっ、います！そんなつもりはなくて……」
さとみ「ふーん、まぁどっちでもいいや。さっきの子、逃げちゃったし……代わりに君が相手してよ」
A「え……？」
気付いたときには桃井先輩の手が私の手を掴みそうになっていたが
手と手が触れそうになった、その瞬間＿＿
ﾊﾞﾁｯ!!!!
さとみ「いっ"！！！」
A「ッ！！？」
桃井先輩が何かに弾き飛ばされたみたいに倒れ込んだ
私は何が起こったか全く分からなくて混乱していた
さとみ「相変わらず痛いなッ………」ﾎﾞｿｯ
A「あ、あのッ………大丈夫ですか？」
さとみ「出会った時から違和感は感じていたんだけどまさか"結界"が張ってあるなんてね」
A「結界……？」
さとみ「もしかして君も"こっち側"だったりする？」
分からない……桃井先輩の言ってることが理解できないよッ
さとみ「でも残念。それくらいの結界、意識しちゃえば"俺ら"には通用しないんだよね」
A「ッ………」
＿＿？「そこまでにしとき、さとみくん」
A「！？」
さとみ「ジェル……」
扉の前にはいつの間にか橙山先輩が立っていた
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作者名：レイカ x他3人 | 作成日時：2022年4月10日 10時
