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莉犬「えっとやることはボール拭き、人数分のお茶作り、記録の管理、ビブスの洗濯……」



るぅと「あと怪我人が出たとき対処出来るように

多少知識を頭に入れておいて欲しいです

救急箱の管理もお願いします」



赤塚君と黄瀬君が分かりやすく説明してくれる
それを忘れないように持ち歩いているメモ帳に記入していく



るぅと「また分からないことがあったら遠慮なく聞いてください」



莉犬「今日はもう部活終わったから明日から宜しくね!」



A「はい、宜しくお願いします」



るぅと「それじゃあ、僕と莉犬はまだ生徒会の仕事が残っているので」



莉犬「ころちゃん、A送ってって」



ころん「は?何で僕?嫌だよ」



莉犬「じゃあ、ころちゃん俺たちの変わりに書記の仕事やってくれる?」



るぅと「それに女の子をこんな時間に1人で帰らせるとか駄目だよ」



ころん「ぐぬぬぬッ……ああっ!!もうっ!!

分かったよ!!送ってけば良いんでしょ!!

ほら!!送るから早く行くよ!!!」



A「あ!……あの、それじゃあ」



二人にペコッとお辞儀をして早足で行った清水先輩の後を追った
後ろから「また明日ね〜!」と「バイバイ〜!」と言う声を聞きながら




___
__
_




ころん「………」



A「…………」



き、気まずい………
互いに無言のまま、私は清水先輩の一歩距離を開けて歩いている



ころん「ここでしょ、家」



A「え?」



気付いたら家に繋がる階段の前に来ていた
あれ?てか私、清水先輩に家教えたっけ?



ころん「それじゃ」



A「あ、あの!」



ころん「何?」



A「私たち、どこかでお会いしたことありますか?」



ころん「ッ!!!」



バッと驚いた顔をして振り向く清水先輩
私も今、自分が口にした事に「あ……」と思い



A「ちが、……その……えっと………」



ころん「__会ったことないよ」



A「!」



ころん「僕とも生徒会の皆とも今日が初対面だから」



A「………」



そう言って今度こそ去って行った清水先輩



先輩が言っている事は正しい事なのに



それなのに、何で、どうして……



その言葉に違和感があるんだろう



どうして清水先輩の背中が悲しそうに見えるんだろう

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作者名:レイカ x他3人 | 作成日時:2022年4月10日 10時

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