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莉犬「えっとやることはボール拭き、人数分のお茶作り、記録の管理、ビブスの洗濯……」
るぅと「あと怪我人が出たとき対処出来るように
多少知識を頭に入れておいて欲しいです
救急箱の管理もお願いします」
赤塚君と黄瀬君が分かりやすく説明してくれる
それを忘れないように持ち歩いているメモ帳に記入していく
るぅと「また分からないことがあったら遠慮なく聞いてください」
莉犬「今日はもう部活終わったから明日から宜しくね!」
A「はい、宜しくお願いします」
るぅと「それじゃあ、僕と莉犬はまだ生徒会の仕事が残っているので」
莉犬「ころちゃん、A送ってって」
ころん「は?何で僕?嫌だよ」
莉犬「じゃあ、ころちゃん俺たちの変わりに書記の仕事やってくれる?」
るぅと「それに女の子をこんな時間に1人で帰らせるとか駄目だよ」
ころん「ぐぬぬぬッ……ああっ!!もうっ!!
分かったよ!!送ってけば良いんでしょ!!
ほら!!送るから早く行くよ!!!」
A「あ!……あの、それじゃあ」
二人にペコッとお辞儀をして早足で行った清水先輩の後を追った
後ろから「また明日ね〜!」と「バイバイ〜!」と言う声を聞きながら
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ころん「………」
A「…………」
き、気まずい………
互いに無言のまま、私は清水先輩の一歩距離を開けて歩いている
ころん「ここでしょ、家」
A「え?」
気付いたら家に繋がる階段の前に来ていた
あれ?てか私、清水先輩に家教えたっけ?
ころん「それじゃ」
A「あ、あの!」
ころん「何?」
A「私たち、どこかでお会いしたことありますか?」
ころん「ッ!!!」
バッと驚いた顔をして振り向く清水先輩
私も今、自分が口にした事に「あ……」と思い
A「ちが、……その……えっと………」
ころん「__会ったことないよ」
A「!」
ころん「僕とも生徒会の皆とも今日が初対面だから」
A「………」
そう言って今度こそ去って行った清水先輩
先輩が言っている事は正しい事なのに
それなのに、何で、どうして……
その言葉に違和感があるんだろう
どうして清水先輩の背中が悲しそうに見えるんだろう
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作者名:レイカ x他3人 | 作成日時:2022年4月10日 10時