6人の王子と転校生【stpr】 (ページ6)

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～そして放課後～

赤塚君は部活みたいで私に一声掛けてから早足で教室を出て行った

私も生徒会室に行き、トン×3とノックして中に入る

A「失礼します……」

ななもり「Aちゃん！」

紫田先輩は私に気付くと駆け寄って来た
私はペコリとお辞儀をする

ななもり「それじゃあ早速、部活の紹介をしていくね！」

A「あの、紫田先輩は部活大丈夫なんですか？」

ななもり「俺は生徒会の仕事で手一杯で部活には入ってないんだ」

A「そうなんですか」

ななもり「Aちゃん、もし良かったら俺のこと名前の方で呼んでくれない？」

A「え？」

ななもり「皆、名前の方で呼ぶからさ

名字で呼ばれるの慣れてなくて

何ならなーくんって呼んでくれても良いよ？」

A「あ……いや、その………」

どうしよう………
これが終わったら関わる機会なんて無いと思ってたからこんなこと言われるなんて想定外だ

A「ご、めんなさい、なーくんは無理です。ななもり先輩なら………」

ななもり「………分かった。でも気が向いたらいつでもなーくんって呼んで良いからね！」

A「…………」

私は最後の言葉は聞こえない振りをしてその言葉に返事はしなかった

ななもり「(………なーくんってまた呼んで貰えるように俺頑張るからね、A)」

＊＊＊＊＊

体育館はバスケ、卓球、バレーなどで
運動場では野球部、陸上部、テニス部などがある

文化部は軽音部や演劇部、文芸部、茶道部などがあった

こんだけ大きな学園だから部活動の数も多い
でも、不思議に思ったのが運動場の一角の所に女子の観客が多い所があった

A「ななもり先輩、あそこはどうしてあんなに人が集まっているんですか？」

ななもり「あそこはサッカー部だよ

莉犬君とるぅと君ところちゃんが所属してるから

あの三人がやってる時はいつもあんな感じで女子達が騒いでるんだ」

A「………」

うん、あそこだけは何が合っても入りたくない
てか近づくのも嫌だ

ななもり「あそこが最後だしついでに三人の部活姿、見て行こっか！」

A「え！？」

ななもり先輩が走って行ったので私もすぐに追いかける
先輩が一言「ちょっと通して貰っても良い？」と言うと

観客の女子達は歓喜を上げながら道を開ける
私に対する視線は凄く痛いけど……

ななもり「Aちゃん、見て」

A「！」