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A「え………？」
目を開けると衝撃だった
歩くだけでも痛かった膝の怪我は綺麗に治っていた
ころん「るぅとくんも！！何で"力"使ってるわけ！！」
るぅと「落ち着いて、ころちゃん。なーくんが記憶を消さず、僕たちに収集をかけたってことは何か合ったんだよね？」
ななもり「うん」
莉犬「説明してもらってもいいかな」
ななもり「まずさとみくんの正体がバレたことに関してなんだけど、彼女が張っている結界に触れたせいだね」
莉犬「結界………？」
るぅと「彼女に違和感を感じていたのはそのせいだったんだね」
さとみ「触れるまで気付かなかった程、強力な結界だったけど"意識"しちゃえば俺たちには通用しない」
A「あ、あの結界って何の話をしているんですか？」
ななもり「君の周りには俺たちみたいな"異世界人"が触れられない結界が張ってあるんだ」
A「え………？」
ジェル「気付いとらんってことは自分で張ったわけじゃないってことか」
ころん「もしかしてなーくん、それで記憶を消さなかったの？」
ななもり「うん、この子も俺たちと一緒なのかな？って思ってたけど……この様子を見る限り違ったみたいだね」
清水先輩は今の言葉で納得いった顔をしたが
私は全然理解出来ない……違う、理解は出来てる
出来てるけど今起こっていることが非現実過ぎて頭の整理が追い付いてないのだ
ななもり「まぁ、ここまで話せば察しは付くと思うけど
俺たちは"この世界の"住人じゃないんだ
所謂、異世界人って奴だね」
A「信じられません………」
さとみ「結界張ってる奴に信じられないって言われてもな」
A「それは………」
そんなこと言われても信じられないものは信じられないし
結界だって言われるまで今の今まで知らなかったのに
ななもり「まぁ、これ以上説明するつもりもないから……ここからは君次第なんだよね」
A「私次第？」
ななもり「そ、この話を外に広められるのは困るからね」
ころん「今すぐ記憶消しちゃえばいいじゃん！！何でこいつに選択肢を与えるわけ！？」
るぅと「そう簡単な問題じゃないってことだよころちゃん」
ころん「！……どういうこと？」
るぅと「強力な結界を張れる程の人物が彼女の周りにいるのなら記憶を消すのはあまり良くない」
さとみ「変にこいつに危害を加えるとこっちが逆に危険な状況になりうる可能性があるって事だろ？」
ななもり「そういうこと。だからこっちは君の記憶を消すことも、殺すことも出来ない」
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作者名：レイカ x他3人 | 作成日時：2022年4月10日 10時
