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5月といったら新しい学校に漸く慣れ始め、友達も出来ている頃だろう



そんな頃に転校してくる人はきっと稀だ



私、乙葉Aはとある事情により引っ越して来たため、新しく(ストロベリー)学園に転入することになった



祖母「A、気を付けてね」



A「うん、お婆ちゃん行ってきます」



亡き母の仏壇に手を添えて、「行ってきます」と挨拶をする



家は神社なため鳥井をくぐり抜け階段を降りる



家から学校は徒歩で10分もしない内に付く
元々そんなに明るい性格でもないため今から行く学校が楽しみという感情は一切ない



__どうやったら目立たない用に学校生活を送れるか



その事ばかりが頭の中を支配していた



ドン!!!



A「きゃあっ!!」



突然、誰かにぶつかってしまい尻餅をついてしまった



?「いった〜〜………え?」



A「!!」



声でぶつかったのが男性だと分かった
震える身体を何とか起こす



A「ご、ごめんなさい!!!」



相手の顔を見ずに早口で謝り、その場を去る



?「あっ!ちょっと!!!」



ぶつかった人が慌てたように声を上げるが今、私の頭の中は"恐怖"で埋め尽くされていたためその声は聞こえなかった















?「何で………こんな所で出会うんだよ」





******





何とか気持ちを落ち着かせて学校に到着した



職員室に行って担当の先生に会い、転校生によくある「名前が呼ばれるまで廊下で立ってろ」と言う事を言われた



A「ッ…………」



大丈夫……落ち着いて……落ち着け、A



「転校生、入ってこい」



A「………」



ガラッと扉を開け、教室の中に入る
クラス中の視線が私に集まり、緊張で足が動かなくなりそうなのを頑張って歩く



「今日からこのクラスの一員になる乙葉Aだ」



先生が黒板に名前を書きながら自分は小さな声で



「乙葉Aです………」



と自己紹介をした
「乙葉の席は……」と先生が言うと



?「先生〜!俺の隣空いてま〜す!」



赤髪の男の子が自分の隣の席を指差しながら言ってきた



そしてその声と同時に女子達が騒ぎ始めた



「なら赤塚の隣に行ってくれ」



A「は、はい………」



私が席に付くと男の子はニコニコ笑いながら



莉犬「俺は赤塚莉犬だよ!宜しくね〜!」



A「ぁ……宜しく、お願いします……」

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作者名:レイカ x他3人 | 作成日時:2022年4月10日 10時

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