【実況者】手を繋いで帰ろう【uszw】 (ページ1)

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1話君は幼なじみページ1

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リビングのこたつに体を丸めて、テレビを眺める。

電源を入れて初めに流れた番組をぼうっと見るが、前のめりになって話す芸人の話は余り頭には入ってこない。

そわそわと落ち着かない心はそのまま行動に現れるようで、やたらと体勢を変えてみたり、喉が渇いていないのに水を飲んだりと余計な事ばかりしてしまう。

もしかしたら、連絡が来てるかも───────

ふと思い立ち、こたつ机に置かれていたスマホに手を伸ばした時。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

来訪を知らせる音が部屋に鳴り響いた。

インターホンのモニターを確認する事もなく、逸る気持ちに突き動かされるまま玄関へと向かう。

サムターンを回しドアを開けると、強く吹き荒れる寒風と共に彼女は立っていた。

『よっ！うっしー久しぶり！』

意気揚々と片手を上げ、にこにこと笑う目の前の彼女は、間違いなく俺の待ち焦がれていた人。

「久しぶり。A」

俺は約3年ぶりに、彼女の名前を口にした。