2章 / 1話 ページ9
高1、夏の終わり。
ジリジリと鳴く蝉の声で暑さが増すような気がしてくる8月。
私はまだ教室に入れないでいる。
五条さんも、夜蛾さんも、私のペースでいいって言ってくれるけどいい加減変わらなきゃいけない。
わかってる、けど、
『怖いものはやっぱり怖いままなんだなあ、』
と廊下で1人呟く。
これまで、教室に行けない代わりにたくさんの任務を与えてもらって1級まで昇格した。
それでもやっぱり、私は変わるために高専に来たのにいいのかな、と考えてしまう。
このままずっと教室に行かずに過ごすっていうのはさすがに良くないよね、と思いながら歩いていると、人にぶつかってしまう。
『あ、ごめんなさい.....』
?「しゃけしゃけ」
( しゃけ...?いいってことかな?)
『では、』
そう短く告げてその場を離れる。
しゃけ、なんでしゃけなんだろう....とまた1つ新たに悩みが出来てしまった。
そんな風に色々考えて歩いていたために、私は大事なことに気が付かなかった。
ぶつかった相手が私の提出する予定だった報告書を拾っていたことを。
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プスメラ - あおさん初めまして、この小説は恋愛小説か?五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月12日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作成日時:2021年1月11日 11時