4話 ページ6
そこからはずっと他愛もない話をして過ごした。
先生の教え子がどうとか、この間戦った呪霊がどうとか。
しばらく先生の話を聞いていると車が不意に止まる。
五「もう着いちゃったかぁ、残念.....
じゃあ行こっか」
と五条さんが車から降りるように促す。
伊地知さんにお礼を告げて車から降りてまず目に入ってきたのは
『森、自然....』
そう、ほんとに東京か疑ってしまうような景色。
五「気に入らなかった?」
『いえ、変に都会とかよりこっちの方が落ち着きます』
五「そう、よかった」
いよいよ学長とのご対面だね、なんて言って先を歩く五条さんに置いていかれないよう少し早足で歩いた。
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五「さ、到着〜」
五条さんの声を聞いて前を向くと、いかにも "お偉いさんがいます!" みたいな部屋があった。
( この中に、学長が... )
五「.......い、おーい?Aー?」
『えっ、はい!?』
五「大丈夫?」
どうやら緊張して五条さんの声が聞こえてなかったらしい。
すみません、緊張してて、と伝えると "大丈夫" と言って頭を撫でてくれた。
僕は後ろについてるからAのタイミングで入っていいよ、と言って後ろに下がる五条さん。
( 失敗したらどうしよう、五条さんがここまでしてくれたのに、 )
( でも、頑張らなきゃ、自分で決めたことだもん )
気合を入れて、学長のいる部屋のドアをノックする。
学長?「入れ」
う、怖、と思いながらも扉を開けて中に入る。
『...失礼、します』
学長?「.....お前が逢坂Aか」
『はい』
学長?「これをやろう」
そう言って渡されたのは可愛いぬいぐるみ。
『へ、あ、ありがとうございます、?』
連れてきたぬいぐるみにお友達が増えたな、と思いながら学長?から頂いたぬいぐるみを抱える。
『あの、私_________』
所々泣いてしまって詰まった部分もあったけど、自分がここに来た理由と将来について話した。
すると学長?は、"お前はそれでいいのか" と私に尋ねる。
『それは、私の人生についての話ですか?』
学長?「人生、と言うより死に方だ。
呪術師に悔いのない死などない。それでもいいのか」
『.....元々自分の命には興味無いんです。だから、誰かのために使おう、って決めたんです。』
学長?「そうか」
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プスメラ - あおさん初めまして、この小説は恋愛小説か?五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月12日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作成日時:2021年1月11日 11時