7話 ページ15
そこからはもう脅威のスピードだった。
普段の生活はどんなの?とか、好きな物は?とか、どうして高専に来たのか?とか、術式は?とか、質問の嵐。
私のことを気にしながら丁寧に言葉を選んで質問をしてくれる真希さんと、常人とは思えないほどのスピードで紙に質問を書いていく狗巻さん。
そんな2人と自己紹介を兼ねた質問をし合う。
ちなみに真希さんは、禅院という呪術師の家系に生まれたけれど色々な理由でここに来たんだとか。強くなって自分を馬鹿にしてきた奴らを見返してやる、って。かっこいいね、って言ったら照れてた。可愛い。
狗巻さんは呪言師というもので、人や呪霊を言葉で操ることが出来るらしい。でも強い言葉を使ったり、何度も呪言を使うと自分にも跳ね返りが来る危ない術式。しゃけは肯定でおかかは否定、それ以外は気まぐれ、らしい。
なんとなくお互いのことを知れたなって時に真希さんからこんな質問が。
希「そういや、Aって私らの事なんて呼んでるっけ?」
『真希さんと狗巻さん?』
狗「おかか!!!!!」
『ひっ、え、間違えてますか?』
びっくりした、急に狗巻さんからアウトが。
なんで、、??と考えていると狗巻さんからずいっ、と紙を見せられる。
_仲良くしたいから、さん付けやめて下の名前で呼んで_
ドキリ、としてしまった。
比喩とかではなく、ほんとに、自分の心臓の音が聞こえるくらいに。
(...大丈夫なのかな、また、もし何か言われたら?)
__「逢坂さんってさぁ、人との距離の詰め方っていうの?なんかグイグイ来るよね」
__「あ〜〜、ちょっとわかるわそれ。初対面はあんなビクビクしてるのに急に攻める笑」
(ッ、やだ、またあの時みたいになるのは、)
「___い、______、おい!大丈夫か!」
『へ、あ、ごめんなさい、ぼーっとしてて』
希「いや、そうじゃなくて.....」
言葉を探す真希さんの横から出てくる紙。
_何か気に障ったのならごめん、でもいつか名前呼んでくれたら嬉しい_
『いや、気に障ったとかじゃなくて、嫌なことをちょっと思い出しちゃって』
驚かせてごめんなさい、狗巻さん達は何も悪くないから、と笑顔を向ける。
が、彼らの表情は曇ったまま。
(あ、だめ、これじゃまた、)
『...あの時みたいに、なっちゃう』
希「ん?なんて?」
『ごめん、なさい、私帰る!』
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プスメラ - あおさん初めまして、この小説は恋愛小説か?五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月12日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作成日時:2021年1月11日 11時