5話 ページ13
" 僕は今日任務で着いていけないけど行きたかったら教室行ってもいいよ、大丈夫、みんないい子さ "
という言葉を貰って職員室を出る。
ドアから少し離れてその場に蹲る。
(教室、行こうかな…でも、どうしよう、)
手元の時計を見るとまだ8時前。
始業は9時って言ってたから部屋でゆっくり考えよう、と思い部屋に戻ることに。
否、戻ろうとした。
立ち上がって部屋に戻ろうとした私の前に2人の影が降りていた。
恐る恐る上を見上げると、見覚えのあるしゃけの少年__狗巻さんと知らない女の子が。
訳が分からないけど真顔で見つめてくる2人にとりあえず何か言わなきゃ、と思い声をかける。
『ぇ、あ、はじめまして…?』
女の子「はじめまして、お前が逢坂Aだな?」
『そう、ですけど』
高圧的な態度と彼女の美しさに怯えながらも言葉を交わす。
すると彼女が衝撃の一言を放つ。
「今日任務無くて暇だから私ら教室で駄弁ろうと思ってんだ、お前も来ないか?」
と。
まだ、少し怖い、と言いかけた私の言葉を遮って彼女が提案をしてくる。
「お前の嫌がることは一切しないし一切聞かない、もし耐えられなくなったら部屋に戻っていい、っていう条件でどうだ?
…同級生だから、仲良くしたいんだ」
バッと顔を上げて狗巻さんと女の子の顔を見る。
どうやら本気で言っているようだ。
『それなら、』と控えめに差し出した私の手を握って勢いよく引き上げる狗巻さん。
『う、わっ』
狗「つな!つな!」
『つな…?』
女の子「あぁ、これは多分 行こ!行こ! って感じだな」
そう言って私の反対の手を掴む彼女。
両の腕を掴まれたまま、3人で教室へと向かった。
まだ暑さが残る9月、私は大きな1歩を踏み出しました。
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プスメラ - あおさん初めまして、この小説は恋愛小説か?五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月12日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作成日時:2021年1月11日 11時