姫の口調が駆逐されてしまった件について。← ページ36
「・・・・・」
「・・・・・」
重たい沈黙が玉座の間を覆いつくす。
ちなみに帝は姫に吹っ飛ばされて目を回している真っ最中である。
先に口を開いたのは姫だった。
「・・・は、何言ってんの?継ぐ訳ないでしょこんな腐った王政。何よとうとうボケが始まったの?病院行きましょうか?私としては隔離病棟から一生出てきてほしくないんだけど」
何気なく毒を吐く。
王は気にした風も無く、むしろ満足そうに頷いた。
「やはりな。お前は【感情】を封じていないとすぐさま我に牙を剥く。我の正当性が今証明され」
「ふざけんなクソジジイ」
王の言葉をさえぎって姫が怜然と言い放つ。
最早ただの悪口だが、姫は至って真面目であるから始末に負えない。
「【感情】を封じるのが正しいだぁ?んなわけねーだろドアホ。テメェの価値観を私にまで押しつけんな。こっちは迷惑どころじゃねーんだよ。テメェが私の【感情】を封じたから私が帝の世界に行っちまって、そこで飲む必要なんざ無ぇ不死の薬なんて飲まされて。テメェは分かってんのか?・・・このっ、帝の人生を
怒りのあまり歪む姫の顔。
当の本人・帝は頭痛いなぁと思いつつ姫の話に耳を傾けていた。
「私はね、怒ってるの!!すごく、ものすごく怒ってるの!!テメェなんかに、私なんかに干渉されなければっ、帝は・・・っ、天命通りの安定した人生を送って行けてたのにッ!!」
姫の頬をぽろぽろと涙がこぼれおちた。
その顔にあるのは、ただひたすらにまっすぐな怒り。
後ろで呆然としていた帝は、姫の肩が震えているのを認めて息を詰めた。
そして。
「・・・・・は、は」
笑う。
「くっ、あははははっ!!姫、やっぱりキミは最高だね!」
驚いた姫が振り向く。
「な、何よいきなり。つ・い・に壊れたのかしら」
「ついに、を強調しないでくれるかな?私は至って正常だよ?」
ひとしきり笑った帝は、淡く淡く微笑んだ。
「何だ姫、そう言う事だったのかい。だとしたら―――やっぱり君は、優しいよ」
・・・あれ?話進んでる割に完結から遠ざかってる? by駄作者→←王
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海 - カイ -(プロフ) - 藤花さん» まじでかw (2014年2月22日 15時) (レス) id: 9809438859 (このIDを非表示/違反報告)
藤花(プロフ) - 海 - カイ -さん» いやぁ、ノープランで書いてたらぎゅうぎゅうになっちゃっただけですよ((( (2014年2月22日 13時) (レス) id: 08ede39e9a (このIDを非表示/違反報告)
海 - カイ -(プロフ) - 完結乙~w50ピッタで終わんのとか色んな意味ですげぇわw (2014年2月21日 23時) (レス) id: 9809438859 (このIDを非表示/違反報告)
藤花(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます!姫は私的にも好きなんですよー((( (2014年2月3日 16時) (レス) id: 08ede39e9a (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - 面白いです(≧▽≦)帝と姫が最高です!! (2014年2月3日 9時) (レス) id: 84a6dbabf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤花 | 作成日時:2013年9月1日 21時