玲瓏たる ページ34
「・・・・・・で」
こほん、と姫が咳払いする。
姿勢は相も変わらずしなだれかかったままだったが。
「本題に入るわよ。王、アナタは私の【感情】をいじったのかしら?」
「その前に。Aよ、その男は誰なのだ?」
「あー・・・・・」
困ったように男を見上げるなよ竹のかぐや姫。
「その他大勢で構わないわ」
「ちょ、ぇえ!?ひどくないかい!?」
「じゃあ壁に向かってでも紹介なさいな」
にべもなく言い放つ姫。
「・・・・我も知りたいのだが」
「お黙り」
一刀両断。
「じゃあ壁に向かって紹介するよ。こんにちは壁くん。さんかな?どっちでも良いや。私は地上で狡襦匹辰討いμ鮨Δ砲弔い討襪鵑澄え、似合う?えへへ、それほどでもあるね〜」
本当に背後の壁に向かって自己紹介を始める帝。
姫と王はドン引きだ。
「(わわわ私こんな奴ホントに好きになったわけ?マジで?どうしよう自分で言ったのに後悔しまくり天国だよもー!!)」
「・・・さぁて月の王とやら、聞こえたかい?」
プチパニックになっている姫の頭をなで、帝はにこりと笑った。
目以外は、の話だが。
「私としても、姫をこんな目にあわせたのはちょーっと気にくわないんだよね〜」
そのあたりはどうしてくれやがるのかな?と。
普段の彼からは想像もできないほどの、玲瓏たる笑みだった。
ぴしぴしとその場の空気が凍る。
緊迫した空気が漂う中。
「・・・何よ、カッコつけちゃって」
怪訝そうな姫の声で、膠着状態に陥っていた帝と王がはたと我に返った。
「大体ねぇ、アンタ私にフルボッコされてたのによくもそんな事が言えたわね。珍しく真面目な事言いだしたと思ったら本当に壁に向かって自己紹介するし、なんなのよ一体」
「ちょっと!!せっかく良い空気作れてたのに何ブチ壊してるの!?」
「あ燹あー、これからラスボス戦始まるよー的な空気?・・っざけんじゃないわよ」
姫がため息をつく。
少し怒りの感情も交えて。
「たしかにアンタが助けに来てくれたのは感謝してる。でもさぁ、これは本来”帝”には関係ないのよね。如何に乱入してきたとしても」
「だから、もう良いよ。もう充分。闘うべきはアンタじゃなく、私の方だから」
一歩前に出て、帝を守るように仁王立ちする姫。
淡く淡く、帝に微笑んで見せる。
「大丈夫だから、心配しないで」
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海 - カイ -(プロフ) - 藤花さん» まじでかw (2014年2月22日 15時) (レス) id: 9809438859 (このIDを非表示/違反報告)
藤花(プロフ) - 海 - カイ -さん» いやぁ、ノープランで書いてたらぎゅうぎゅうになっちゃっただけですよ((( (2014年2月22日 13時) (レス) id: 08ede39e9a (このIDを非表示/違反報告)
海 - カイ -(プロフ) - 完結乙~w50ピッタで終わんのとか色んな意味ですげぇわw (2014年2月21日 23時) (レス) id: 9809438859 (このIDを非表示/違反報告)
藤花(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます!姫は私的にも好きなんですよー((( (2014年2月3日 16時) (レス) id: 08ede39e9a (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - 面白いです(≧▽≦)帝と姫が最高です!! (2014年2月3日 9時) (レス) id: 84a6dbabf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤花 | 作成日時:2013年9月1日 21時