【相棒】警察庁からのスパイに恋を (ページ24)

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23話ページ24

黒井はサイバー課に戻ると時計を見て、青木に話しかけた。

「青木さん……あの、そろそろお昼行きませんか？」

青木は気づき黒井と同じように時計を見ると、立ち上がった。

青「行くかぁ……」

そう言い青木と黒井は一緒にサイバー課を出て行った。

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青「てか、どこに行くんだよ」

思いついたように青木は尋ねた。警視庁から出てしばらく歩き、日比谷公園の横を通った所だ。

「丸の内の大通りにあるカフェです。1人だと入りにくくて」

笑顔を向けると青木も笑顔を返した。

青「……」

青木は前を歩く黒井を見ながら口を尖らせ息を吐いた。

チラリと後ろを見る。10mほど離れているが冠城が尾いてきてるのを青木は気づいていた。冠城はサングラスを掛けていて周りから浮いている。

青木は黒井を見るが黒井は気づいていないようだ。

「どうかしました？」

黒井が青木を見る。青木は首を横に振って答えた。

青「いや、なんでもないよ」

黒井は小さく「ふーん」と言うと前を向いて歩いて行った。

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「着きました！」

顔を明るくして黒井はオシャレなカフェを指して青木に見せた。

青「ここか……」

青木はカフェを見て、確かに1人で入りにくいなと感じた。

「じゃあ行きますか……」

黒井は少し緊張した表情を浮かべ、カフェに入った。