20話 ページ21
そんな時、冠城の携帯が鳴った。
青〈今日飲みに行きませんか？〉
黒井かと少し期待した冠城はしかめっ面ながらもその誘いを受けた。
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冠城が到着した時、青木はワクワクした様子で冠城を待っていた。
青「で、黒井との進展は？」
その質問に冠城はイヤそうな表情を浮かべた。
冠「無いよ……何にも。」
冠城は落ち込んだ様に呟いた。青木は煽る様な笑顔で冠城を見ている。
青「そっかぁ〜wまあ女性なんて他にいっぱいいますよ」
そんなことを言いつつも青木は笑いを堪えている。
冠「青木、お前なぁ……あんまり煽るのやめろよ？」
青「いやでも〜冠城さんがフラれるなんて……ふふっwww」
青木は耐えきれず吹き出した。冠城は不機嫌そうにグラスを口に運んだ。
プルルル
そんな時、青木の携帯が鳴った。相手は黒井だ。
冠「えっ」
冠城は驚いた様子で青木の携帯を見た。青木も少し驚いた顔で携帯を取った。
青木は冠城に笑顔を向けるとスピーカーモードで電話に出た。
『あ……もしもし？夜遅くにすいません、黒井です』
青「どうかしたの？」
冠城が喋ろうとすると青木は人差し指を口の前に当て、黙るように言った。
『いやあの……青木先輩、明日出庁しますか？』
青「え……まあそうだけど……何かあるの？」
『良かったら、ランチ一緒に行きませんか？』
冠城は心底驚き、少しショックを受けた顔で青木を見た。青木は冠城をチラリと見ると満面の笑顔で答えた。
青「うん、全然良いよ」
『ありがとうございます！すいませんこんな夜遅くに連絡してしまって……』
青「いやいや、全然大丈夫だよ。じゃあまた明日ね、おやすみ」
『おやすみなさい』
青木は電話を切った。
冠「あ……青木……」
冠城は悔しそうな表情で青木を見た。青木は冠城とは逆に勝ち誇った様相で冠城を見た。
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作者名：Rei | 作成日時：2023年10月22日 14時
