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第十五話□ ページ15








傷も癒え始めたある日、手紙を見つけた。


宛先も書かれていない、真っ白な封筒に入った手紙を。




カサ、と封筒の口を開け、中にあるものを取り出した。



二枚の、手紙。


二つ折りにされてあり、中を開いて見た。






気づけば、流れていた涙。


読み終わり、手紙を閉じる。




胸に手を当て、息を漏らした。


一人の部屋で響く嗚咽。

その声は、すべての想いを吐き出すように。


何かを忘れないように、誰にも届かないまま、縋るように声をあげた。






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設定タグ:オリジナル , シリアス   
作品ジャンル:詩/ポエム, オリジナル作品
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作者名:碧季 | 作成日時:2015年12月22日 7時

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