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第七話◇ ページ7
「ごめん、私にもっと、力があったら」
夢にまで見る。
その度に、同じことを呟いて、目覚める。
私は、これを罪と呼び、永遠に償いをするのだろうか。
あいつはそれを、どう思うのだろうか。
あいつが悩みを抱えていたことは、薄々気づいていたはずなのに。
行動出来なかった私は、弱虫の他何者でもない。
私は救われてばかりだ。
お前の言葉に、態度に、気遣いに、存在に。
『人は嫌われるものだよ?嫌われない人なんかいない!』
そうやって、悲しそうに笑った。
何気なく呟いたことかもしれないけど、私はこの言葉に一番救われた気がした。
一度でいいからまた、会いたい。
次は『ごめん』じゃなくて、『ありがとう』と。
泣かないで、笑って言いたい。
お前と出会えて良かった、てさ。
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作者名:碧季 | 作成日時:2015年12月22日 7時