出会いは必然。別れは突然。【オリジナル】(完結)

【過去の当たり前は、今の幸運だ】 ページ7

一週間に一回は、今でもお墓参りに行っている。
ヨウとセイも一緒にね。

…何で、咲夜がいないと思う？
まあ、分かる訳無いよね。


ーーケラケラと笑う少女。
−−その目には、悲しみだけが写されている。


…その、訳は…




−−−−咲夜も、消えちゃったからだよ。
それも突然にね。

…酷い話だよ。あれだけ消えない消えないって言ってた奴がさ、普通突然消える？

…本当、最低だよ…違和感は前々から少ししてたんだけどね…

まさか、本当に消えるとは思わないでしょ。


『唖然』

その言葉がお似合いになるよ。…なりたくないけどさ…



大体、十年くらい一緒にいるんだ。私たち。

…毎日、咲夜とセイの叫び声で起こされて、私が怒る。それで、ヨウに呆れられたりね。

毎日、毎日それをやってたの。
…なのにさ、何で行成それを狂わされなきゃ何ないのさ…ざけないでよ…ほんっと…



−−ポタポタと零れ落ちる"それ"。




−−−−咲夜…お願いだから、またあの時みたいに、…慰めてよ…っ…お願い…

もう、からかって殴ったりしないからッ。もう、我が儘言わないから…ッ！…お願いだよ…





私を一人にしないで…

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