出会いは必然。別れは突然。【オリジナル】(完結)

【悲しさは後から来る】 ページ6

＊




−−−今日、あいつらが死んだ。生きてる、友人三人が。

私はあの三人にだけ、咲夜達の事を話していた。
…信頼してた、…大好きな友人が…


−−死因は、三人共突然死。毒物も無いし、原因が分からない。

あいつら…仮に、aとbとcにしよう。

aとbは、幼馴染で、兄妹みたいだった。
cは、私たちにワザと嫌われる様に振舞っていた。

三人共、戸籍が無い。
だからこそ、警察に何かも出せない。


(…何で、涙が出ないモンかねぇ…涙腺そんな強かったっけ…)


三人の遺体を燃やし、土に埋める。
これを一人でやり遂げて、合掌をした。


(……私なんかと友達になってくれて、本当にありがとう。忘れないよ、…大好き。…ゆっくり休んでね…)

…そう、願って。




＊


咲夜らは、気を使ったのか黙ったまんまだった。

…ただ、静かに私の頭を撫でただけ。


その優しさが、逆に私を苦しめて、…安心させて、

−−−−静かに、涙が止まらなくなった。


思い出が頭をグルグル周り、「ごめん」「ありがとう」しか出て来ない。





泣き疲れた私は、咲夜の膝の上で寝てしまったみたいだ。

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