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笑った ページ48

嫌味たっぷりの舌打ちをかます野上に、笑顔でどけと命令するオーラを醸し出す神崎。

表情は違えど根本が同じなのでどちらも引かず劣らず怖い。


どうすべきだろう。

両者引く気配がない。俺ら二人も怖い。そしてさっさと帰りたい。


「俺が考えてくるよ、それで良くない?」

駿が痺れを切らし提案した。

ナイス駿。今だけ輝いて見えるぜ。


「俺は別に二人に何ら関係してないわけだし、ほら、客観的にやること決められるでしょ」


異論は受け付けない。受け付けたくない。

そんな考えが見え見えだが根拠を持って意見した。

二人は少し考えて、

「まあそれなら」

野上が言葉を出したことにより、神崎も納得した。


ふうと息を大きく吐き出す駿。

額に溜まっていたであろう汗を拭りながら、俺の視線に気がついた。


やったぜ!と決め顔をするつもりだったのだろうが、ほっとして緩み切った力のない顔でピースをした。

俺はなんだか可笑しくなって、こんなになるまで焦って二人を宥める俺らがどうしようもなく馬鹿らしくなった。



久々に声をあげて笑った。

いや、久々というのは確かではないが、長らく体感していなかった込み上げてくるものに、悪い気はしなかった。


駿は驚いた顔で俺をみて、

神崎はつられて同じように笑って、


野上は、呆れたようにそっと息をついた。



俺はこれから始まることに期待や不安を抱きつつも、

今こうして笑えているのは、幸せであると実感した。

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設定タグ:オリジナル , 幼馴染 , トラウマ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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碧季@低浮上(プロフ) - マリさん» シリアスなシーンはまだ続くと思います(汗)ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月8日 10時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - これからも頑張ってください (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - すごく泣きそうな気持ちになりました   (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 了解! (2016年3月12日 21時) (レス) id: 3329057c38 (このIDを非表示/違反報告)
碧季(プロフ) - えみさん» さすがの私もそれくらいわかりまっせww すまん!他の評価少ない作品なら長々と話しても大丈夫たがら次そっちにコメお願いします…! (2016年3月12日 21時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧季 | 作成日時:2014年12月20日 21時

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