怒る ページ47
「うはは!……君は見てて飽きないなあ」
駿を見る神崎の目が、前と比べてどこか変わった気がした。なんか、優しくなった?ような気がする。
……気のせいか?
「沙織。盛り上がっているところ悪いんですが、」
頭を少し悩ませているときに野上が口を開いた。
「これから、具体的にはどんなことをするんですか」
片手を律儀に小さく挙げて、神崎に問いかける野上。この中で一番真面目だと思う。
「あー……そっか。ごめん!無計画!」
「は?」
おちゃらけて両手を合わせ謝る神崎。空かさず野上がドスの効いた声を出す。
……お、怒ったのか……!?
ススス、とつい後ろに後ずさる。
野上は怒るとすごく怖い。とにかく怖い。的確に正論をずばっと言って心を抉ってくるんだ。うう怖い。
「ごめんってー!そんな怒んないでよー」
恐れているのは俺だけのようで、ぶーぶーと子供みたいにあからさまに拗ねる神崎。
野上はより一層眉間の皺が増えた。
「……いい加減私も怒りますよ?その無責任な行動……」
「へえ……怒ってみれば?」
んんん?雲行きが怪しい。
また笑えていた状況が、笑えない状況になりそうな気がした。というか二人がそんな顔つきだ。
「どーどー。落ち着けって野上」
「神崎さんも挑発しなーい」
二人の間に駿と入る。
俺は野上の肩を乗り出さないように軽く抑える。
駿は神崎の前に両手を広げて静止に入った。
10人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧季@低浮上(プロフ) - マリさん» シリアスなシーンはまだ続くと思います(汗)ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月8日 10時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - これからも頑張ってください (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - すごく泣きそうな気持ちになりました (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 了解! (2016年3月12日 21時) (レス) id: 3329057c38 (このIDを非表示/違反報告)
碧季(プロフ) - えみさん» さすがの私もそれくらいわかりまっせww すまん!他の評価少ない作品なら長々と話しても大丈夫たがら次そっちにコメお願いします…! (2016年3月12日 21時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧季 | 作成日時:2014年12月20日 21時