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馬鹿だよね ページ42

「は、何言ってんですか」

突然の俺の言葉に、驚いたように目線をこちらにやる野上。

だよな。俺もそう思う。



「……えっと、だから、」

そう思っても口には出せない。

やはり口籠ってしまっていると、野上のものでない、久々に感じる女の笑い声が響いた。




「おい神崎……」

「沙織にどんな口聞いているんですか?」

「すみません」


声の主を呆れ半ばに睨むと、今度は野上から睨まれた。

思わず謝る。



「ぶっ、ふあはは!……いや、ごめ、」

隠す素振りも見せず声を上げて笑う神崎。


野上は神崎には目もくれず庇おうともしていないので、ただ俺の言葉が気に食わなかったのだろう。


暫く笑い声が続く。

……本当、いつもこいつのツボはどこから来ているのか謎だ。



深呼吸をし始める神崎。どうやら治まって来たようだ。

そして口を開いた。



「二人とも馬鹿だよね」


……ん?

何故か貶されたのだが。

野上は何も言わず神崎を睨み、俺も少し苛立ちを見せる。


しかし言った本人は気にもせず、また言葉を続けた。



「Aは意地を張り過ぎ。少しは自分だけじゃなくて桐生の話も聞いてやれよ」


荒っぽい口調になる神崎。
野上は何も言わず、言葉を聞き流すようにも見える。



「桐生はー、……」

チラリ。
横目に俺を睨んだように感じた。

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設定タグ:オリジナル , 幼馴染 , トラウマ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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碧季@低浮上(プロフ) - マリさん» シリアスなシーンはまだ続くと思います(汗)ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月8日 10時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - これからも頑張ってください (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - すごく泣きそうな気持ちになりました   (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 了解! (2016年3月12日 21時) (レス) id: 3329057c38 (このIDを非表示/違反報告)
碧季(プロフ) - えみさん» さすがの私もそれくらいわかりまっせww すまん!他の評価少ない作品なら長々と話しても大丈夫たがら次そっちにコメお願いします…! (2016年3月12日 21時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧季 | 作成日時:2014年12月20日 21時

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