後悔 ページ27
笑えない状況になった今、桐生は戸惑うことしかできなかった。
自分のせいだというのは理解していた。
しかしここまでか、というのが本音だった。
心から、過去の自分が憎かった。
一心不乱だったことはわかる。
でもここまで来るとあれはただの暴行。八つ当たりというくらいじゃ収まらない。
自分の腕を振り払い、頭を庇うように縮こまった時は本当に、
もう取り返しがつかないということを理解した。
絶望した。
あの事故が起こる前には戻れない。
それ以上に、もう視界にはいることすら許されない。
自分の感情なんかに浸ってないで、取り敢えずまだ開いていることを願い保健室に連れて行こう。
力なく倒れた野上を持ち上げ、申し訳ない気持ちを胸に、背中に背負った。
今だけは、目覚めないことを願った。
よいしょ、とジジイみたいなことを呟き持ち上げる。
全体重を預けているにも関わらず、こいつは馬鹿みてーに軽かった。
シンと数分前とは違う静かな空間が、余計心に染みた。
その分、ドタバタと廊下を駆け抜ける音が二つほど、わかりやすく響く。
誰かは見当がつくだろう。
起きないように、でも一秒でも速く着けるように、神経を尖らせて小走りした。
本当に、ごめん。
そんな言葉しか、言うことができなかった。
◇
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碧季@低浮上(プロフ) - マリさん» シリアスなシーンはまだ続くと思います(汗)ありがとうございます！頑張ります！ (2016年5月8日 10時) (
レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - これからも頑張ってください (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - すごく泣きそうな気持ちになりました (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 了解！ (2016年3月12日 21時) (レス) id: 3329057c38 (このIDを非表示/違反報告)
碧季(プロフ) - えみさん» さすがの私もそれくらいわかりまっせww すまん！他の評価少ない作品なら長々と話しても大丈夫たがら次そっちにコメお願いします…！ (2016年3月12日 21時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧季 | 作成日時：2014年12月20日 21時
