二人きり ページ14
時間は過ぎ放課後に。
駿と神崎は今もなお俺をからかおうとしていた。いい加減キレようか。
そんなことでは無いがまあ置いといて、ふと気がついたことがある。
____駿、神崎とめっちゃ自然と話せてんじゃん。
本人も無意識なのか、と思ったが、駿はチラチラ神崎の方を見ていたので、なんか安心した。
「……俺、便所行って来る」
一応気を使ってみる。
「なんだ!?大の方か!?付き合うぞ!」
駿は面白がるように言って来た。
そんなに自信満々に親指を立てるな。可哀想に見えるわ。
「いや大丈夫だから」
じゃ。と短く残して立ち去る。
無意識なのかはわからないが去り際、綺麗に靡く黒髪が見えたのは気のせいか。
そして同じように見えたのは、泣きそうになっているけど嬉しそうな微妙な顔をした駿だった。
「(上手くやれよなー)」
さてさて、どこで時間潰すかなー。
思い出したが、教室ってもう二人しかいなかった気がする。
◇◇◇
◇◇
◇
「あ、あー、っと、えっと、隼人大丈夫かな!か、神崎さん!」
モジモジしながら噛みかみで話を持ちかけた。
「……木之原君、だっけ」
「あ、はい!」
少し暗い顔の神崎。
駿は何かを察したように、何も言わず返事をした。
「君は、桐生をどんくらい好いて、受け入れられる?」
どこか遠くを見つめた、哀しい瞳。
吐いた言葉には、様々な想いを詰めたように、一つ一つはっきり発された。
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碧季@低浮上(プロフ) - マリさん» シリアスなシーンはまだ続くと思います(汗)ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月8日 10時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - これからも頑張ってください (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
マリ - すごく泣きそうな気持ちになりました (2016年5月7日 22時) (レス) id: 74ba3d39a2 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 了解! (2016年3月12日 21時) (レス) id: 3329057c38 (このIDを非表示/違反報告)
碧季(プロフ) - えみさん» さすがの私もそれくらいわかりまっせww すまん!他の評価少ない作品なら長々と話しても大丈夫たがら次そっちにコメお願いします…! (2016年3月12日 21時) (レス) id: a7605a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧季 | 作成日時:2014年12月20日 21時