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「はい、どうぞ。」

『あっ、ありがとうございます、まふまふさん…』

「いえいえ」


出してくれたホットココアを置いてニコッと笑ったその人はまふまふさん。


「んで何があったって?」

「聞いてなかったんですか!?」


ふわふわとした喋り方のその人はそらるさん。

まふまふさんとそらるさんは2人でここに住んでいるらしい。まふまふさんは私と同じ魔法使い、そらるさんは剣士として戦うと聞いた。
勢いでここまで着いて来ちゃったけど、どうしよう…絶対みんな怒ってるよね。でもあれって私が悪いの…?ノアが認めてくれなかったのが悪いんだよ。確かに戦闘になると魔法は使えなくなってしまう。1度みんなが殺られた恐怖と自分の情けなさが邪魔をするから。でも必死に努力してたのに認めてもらえなかったのが何より悲しかった。悔しかった。

そんなことを考えていると話しかけられた。


「ねえAちゃん今日泊まっていきなよ。」

『えっ』

「どうせ帰る気ないでしょ?」


そう言ってふわっと笑いかけてきたそらるさんの言葉に私はいつの間にか頷いていた。


━━━━━━━━━━━━━━━
MAside


一言で言えば僕と似ていた。

やることがなくて暇だったからちょっと遠くまで行ってみようという好奇心で海の方まで行った。行った先には船があり、魔法使いの強いオーラを感じた。それと同時に悲しみや怒りの感情も感じることができた。そのオーラの方に目を向けると女の子がいた。潮風に打たれて髪をなびかせながら輝く目で海を見つめていた。

僕は気づいたらその子に近づいて声をかけていた。


「僕と同じ目をしてるね。」

『えっ…?』


そう上げた顔は涙で濡れていた。
綺麗だと思ってしまった。


「僕のアジトへおいで。悩んでいるなら助けてあげる。」


そう言って手を出した。
目の前の女の子は僕の手に自分の手を重ねた。

嗚呼、この感じ。ほんとに僕にそっくりだ。
何も出来ない。誰も助けることを出来ない。誰かに責められて魔法使いをやめたいと思う気持ち。

僕は君を助けたいと思った。
きっと僕なら君を立派な魔法使いに出来る。
きっと君なら僕をも倒すことが出来る魔法使いになれる。
そう信じたい。

僕はその子の手を握って自分のアジトに連れていった。

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ちょこ - 了解です!焦らなくていいのでがんばってください!更新して公開するの楽しみに待ってます! (2021年10月13日 22時) (レス) @page40 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ういか(プロフ) - ヤバい最高です。これからも更新がんばってください。 (2021年5月7日 16時) (レス) id: ca947d62d4 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ふゆな@志麻リスさん» ありがとうございます( ; ; )感動を与えることができてわたしも嬉しいです、、!!頑張ります!ありがとうございます! (2019年12月21日 2時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな@志麻リス - なぜか泣いてしまいました!更新頑張ってください! (2019年12月20日 23時) (レス) id: 8bd4e2541a (このIDを非表示/違反報告)
グレン - 更新ありがとうございます!これからも頑張って下さい!応援してます!!!!!! (2018年10月20日 15時) (レス) id: 6ba2a539d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろん | 作成日時:2018年8月6日 13時

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