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『……よし……』
4人を同じ場所に移動し、並ばせた。
「…どういう回復魔法をお使いになられるのですか?」
『まだ使ったことないけど……フェアリィソング。』
「それはどういう…」
『妖精の旋律で癒して生き返らせる。』
「なるほど…頑張ってください…」
手元に意識を集中させる。
坂田に習ったことを意識して。
魔法は自分の味方。
仲間を、助けたい……!!
『フェアリィソング____!!!』
お願い!力を貸してっ…!
そう願うと、妖精が私の目の前に降りてきた。
「お呼び出しありがとうございます!頑張ります!」
かわいらしく笑って妖精が4人を歌声で包み込む。
「貴方も手伝っていただけますか?回復魔法を唱えて4人のことを思ってオーラを出してください。」
『あ、はい!……ヒーリング!!』
妖精の隣に並びオーラを出す。
お願い。生き返って……
またみんなと毎日を過ごしたい。
お茶を飲みながらお菓子食べて一息つきたい。
ずっとお喋りしたい。
勝ち誇って喜び合いたい。
もっとみんなの名前を呼びたい___!!
ふと、綺麗な歌が消えた。
横を見ると妖精はにこっ、と笑い何も言わずにすーっ、と消えていった。
『妖精、どっかいっちゃった……』
「ほんとですね………え、ぁっ、A様!!」
たぬきが驚いたように声を上げるから何かと思い目線の方を見た。
そこには______
「……い"ったぁ…」
「…傷が痛てぇ……」
「う"ぅ〜…めちゃくちゃやってくれたやん…」
「……あのキョンシーウザいんやけど。」
いつも通りの4人が。
自分が魔法を使えたこと、なにより4人が生き返ったことが嬉しくて4人に抱きついた。
「おわっ…!?」
「……傷が開くんやけど。」
「前が見えへん〜!」
「…泣かんとってや、A〜w」
私は無意識に泣いていた。
文句を言いながらも抱きしめ返してくれる4人は笑ってて。
『よかった…よかったよぉ…っ、』
「……泣き顔ブスやなぁ。」
『っ、はぁ!?せっかく助けてあげたのになにそれ!ありがとうの一言もないわけ!?』
「はいはい、ありがとうございまーす。」
『ムカつくわぁっ!志麻だけ生き返らなければよかったのに!!』
「はぁ?殺すぞ!」
『やってみろ〜!!』
「「「また始まった……w」」」
「……A様、ありがとうございます。貴方は立派な魔法使いになれますよ。」
たぬきは密かにそう思っていた。
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ちょこ - 了解です!焦らなくていいのでがんばってください!更新して公開するの楽しみに待ってます! (2021年10月13日 22時) (レス) @page40 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ういか(プロフ) - ヤバい最高です。これからも更新がんばってください。 (2021年5月7日 16時) (レス) id: ca947d62d4 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ふゆな@志麻リスさん» ありがとうございます( ; ; )感動を与えることができてわたしも嬉しいです、、!!頑張ります!ありがとうございます! (2019年12月21日 2時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな@志麻リス - なぜか泣いてしまいました!更新頑張ってください! (2019年12月20日 23時) (レス) id: 8bd4e2541a (このIDを非表示/違反報告)
グレン - 更新ありがとうございます!これからも頑張って下さい!応援してます!!!!!! (2018年10月20日 15時) (レス) id: 6ba2a539d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2018年8月6日 13時