検索窓
今日:17 hit、昨日:2 hit、合計:43,981 hit

ページ18 ページ22

『……よし……』


4人を同じ場所に移動し、並ばせた。


「…どういう回復魔法をお使いになられるのですか?」

『まだ使ったことないけど……フェアリィソング。』

「それはどういう…」

『妖精の旋律で癒して生き返らせる。』

「なるほど…頑張ってください…」


手元に意識を集中させる。

坂田に習ったことを意識して。

魔法は自分の味方。
仲間を、助けたい……!!


『フェアリィソング____!!!』


お願い!力を貸してっ…!


そう願うと、妖精が私の目の前に降りてきた。


「お呼び出しありがとうございます!頑張ります!」


かわいらしく笑って妖精が4人を歌声で包み込む。


「貴方も手伝っていただけますか?回復魔法を唱えて4人のことを思ってオーラを出してください。」

『あ、はい!……ヒーリング!!』


妖精の隣に並びオーラを出す。


お願い。生き返って……

またみんなと毎日を過ごしたい。

お茶を飲みながらお菓子食べて一息つきたい。
ずっとお喋りしたい。
勝ち誇って喜び合いたい。

もっとみんなの名前を呼びたい___!!


ふと、綺麗な歌が消えた。

横を見ると妖精はにこっ、と笑い何も言わずにすーっ、と消えていった。


『妖精、どっかいっちゃった……』

「ほんとですね………え、ぁっ、A様!!」


たぬきが驚いたように声を上げるから何かと思い目線の方を見た。





そこには______









「……い"ったぁ…」

「…傷が痛てぇ……」

「う"ぅ〜…めちゃくちゃやってくれたやん…」

「……あのキョンシーウザいんやけど。」





いつも通りの4人が。



自分が魔法を使えたこと、なにより4人が生き返ったことが嬉しくて4人に抱きついた。


「おわっ…!?」

「……傷が開くんやけど。」

「前が見えへん〜!」

「…泣かんとってや、A〜w」


私は無意識に泣いていた。

文句を言いながらも抱きしめ返してくれる4人は笑ってて。


『よかった…よかったよぉ…っ、』

「……泣き顔ブスやなぁ。」

『っ、はぁ!?せっかく助けてあげたのになにそれ!ありがとうの一言もないわけ!?』

「はいはい、ありがとうございまーす。」

『ムカつくわぁっ!志麻だけ生き返らなければよかったのに!!』

「はぁ?殺すぞ!」

『やってみろ〜!!』

「「「また始まった……w」」」



「……A様、ありがとうございます。貴方は立派な魔法使いになれますよ。」

たぬきは密かにそう思っていた。

ページ19→←ページ17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょこ - 了解です!焦らなくていいのでがんばってください!更新して公開するの楽しみに待ってます! (2021年10月13日 22時) (レス) @page40 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ういか(プロフ) - ヤバい最高です。これからも更新がんばってください。 (2021年5月7日 16時) (レス) id: ca947d62d4 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ふゆな@志麻リスさん» ありがとうございます( ; ; )感動を与えることができてわたしも嬉しいです、、!!頑張ります!ありがとうございます! (2019年12月21日 2時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな@志麻リス - なぜか泣いてしまいました!更新頑張ってください! (2019年12月20日 23時) (レス) id: 8bd4e2541a (このIDを非表示/違反報告)
グレン - 更新ありがとうございます!これからも頑張って下さい!応援してます!!!!!! (2018年10月20日 15時) (レス) id: 6ba2a539d5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろん | 作成日時:2018年8月6日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。