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成人式も何事も？なく終わり夜七時。
友達と四人で飲みに行くために街へ繰り出した。

想像していたとおり街には成人式終わりのスーツを着た男たちや、成人式仕様の髪のセットのまま服だけ変えて出てきたような女の子達がたくさんいた。

どこへ飲みに行くか迷ってとりあえずブラブラしていた時、携帯に一件の通知が来た。その通知を見た私は興奮気味に友達に携帯の画面を見せた。

アサヒ飲んでる?

さっき撮った写真をDMで送った私への返信だった。

A今店決めてるところ

アサヒじゃあここ来なよ

アサヒは自分たちが飲んでいる店に来るよう言ってきたのだ。

A「え！やばいどうしよう！」

私は興奮気味にみんなに話した。

まお「え、良かったじゃん行ってきなよ」

A「え、みんなも行こうよ」

さき「まずそこに誰がいるの？それ次第かな」

Aえ、私だけ?笑てか誰と飲んでるの?
アサヒAだけでも良いよ笑ヨシとマシホ

何故かあまり乗り気じゃなさそうな三人に、「ヨシとマシホだって」と伝えたが、

さき「パス、同じ高校だったけど喋ったことないし気遣う」

まお「多分アサヒが欲しいのAだけだと思うけど？」

あっさり断られてしまった。私だってヨシともマシホとも喋ったことがないから、そんなとこに一人で行くのは気が引ける。

でもなんでいきなりこんなこと言ってきたんだろう。向こうには彼女がいるのに、酔ってるのかな？

その予想は見事に当たっていた。
なんとか３人を説得しアサヒたちが飲んでいる店までついてきてもらったのだが、そこで待っていたのはだいぶ出来上がっているアサヒだった。

アサヒは私を見つけた瞬間「お〜A〜」と言い肩に腕を回してきた。
後ろでその様子を見ていた友達は、『完全に遊ばれてるな』と思ったらしい。

アサヒはそのまま私達を席まで通したのだが、

まお「やっぱ私達他のとこで飲んでるね、もし来るならまた連絡して」

A「は！？」

やっぱり知らない男に気を遣いながら飲む酒よりも女友達同士で飲む酒のほうが美味しいと思ったのであろう、友達が私に耳打ちをした後一瞬で消えた。

A(あいつらまじで、、、)

私は完全にパニック状態だ、男３人の中に飛び込んで酒を飲むなんて緊張しないわけがない。
そんな様子に気づいたアサヒは、「外に出よう」と耳元で囁いた。