-15- by月砂 ページ16
アレン「こちらになります」
おおー!
4人の歓声が上がる。
白く光るシャンデリア。
眩いカーテン、
壁に飾られた絵の額縁、
それに壁一面、
床も家具も、
何もかもが、目が刺さるような黄色に染められていた。
慧「すっげー!! ベッド超豪華じゃん!!」
彩織「きゃー!! メイク道具種類沢山ー!!」
真一「まあまあ、落ち着いて……
でも、たしかにすごい」
LOVE「深瀬と彩織ちゃん、似た物同士……」
「「ああん?」」
LOVE「スイマセン」
ふふっと後ろで笑い声がした。
振り返ると、アレンが腹を抱えて笑っている。
アレン「すみません。
なんだか賑やかだなあって……くくっ」
彩織「もう……ふふっ」
真一「小さい頃からこんなんだよねえ」
アレン「小さい頃から?」
慧「ああ、色んなことして遊んだよな」
そういえばさー、とか、
あん時さー、とか、
4人は話し出す。
だがそのうち、ひとり分声が聞こえないことに気づく。
同じように、4人が同タイミングで振り返ると。
.
アレンの顔は、この、上ないほど暗く悲しいように見えた。
アレン「…………いいなあ」
少し上がった口角も、うつむいたアレンには、
窓から差し込む陽のせいで、
泣いているようにしか見えない。
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作者名:中島 咲鈴. x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月28日 16時