第十話 ページ10
you side
『ヤバい…ブランクやばい……！』
職員室で頭を抱えながら机に突っ伏した。
「大変そうね、A先生」
『ミッドナイト先生…』
そんな俺に声をかけてくれたのはミッドナイト先生。
相変わらず過激なコスチュームだ。
というかこの中でコスチュームじゃないのは自分くらい。
たまにスーツを着ているヒーローもいるけど。
「もう物理忘れちゃった？」
『いや、内容は大丈夫なんですけど…教えるのって改めて難しいなー、と』
「なるほどね」
『特にアホに教えるのが…』
今日は初めての物理の授業だった。
まぁ初日にそんな難しいことはやらない。
ただ授業の最後に復習のための演習をやらせてみた。
簡単だ。
ちゃんと授業聞いてればな。
『アホは授業聞かないんだよなぁ…』
「ちゃんと聞かせるためには自分に注目してもらわなきゃ」
『ミッドナイト先生得意そうだよねー』
「そうかしら？」
そう言いながらしっかりポーズをきめるミッドナイト先生はさすがだ。
テレビ出演もするしメディア慣れしてる。
プロヒーロー時代にあらゆるメディアを避けてた俺には無理だ。
でも、ミッドナイト先生の言うことには納得できる。
授業の進め方、考えないとな…。
『あ、もうすぐオールマイトのヒーロー基礎学だ』
せっかくだから学ばせてもらおう。
オールマイト。
絶大な力と人気を誇るNo.1ヒーロー。
その活動によって多くの人が救われた。
しかし、彼には秘密がある。
ごく一部の人間にしか知らされていない。
俺も雄英で教師をするにあたり、本人から明かされた。
それは彼の身体について。
過去、世間に公表されてない、敵からの襲撃で負った傷。
その後遺症で彼の活動時間は限られたものとなっていたのだ。
最初は当然驚いた。
目元は落ち窪み、頬はこけ、筋肉はしぼみ、まるで骸骨だ。
そして時折、唐突に吐血する。ビックリする。
雄英で教師をする際、隠しておけないということで教師陣にはその姿が明かされているらしい。
そんな彼が制限時間内に行う授業。
どんなテンションでやるんだろ。
『たしかグラウンドβだっけか…』
授業開始から少し遅れて向かうと、すでにオールマイトの説明が始まっていた。
そしてピカピカのヒーロースーツに身を包んだ生徒たち。
各々何かしら思うことはあるかもしれないが、やっぱりヒーロースーツを着るとそれっぽく見える。
後ろからコッソリ見学させてもらおう。
．
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ありと(プロフ) - るるさん» るるさま、コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです…頑張ります！ありがとうございます！ (1月13日 9時) (
レス) id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごくこの小説気に入りました！ 更新頑張ってください！ (1月11日 22時) (レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)
ありと(プロフ) - 白さん» 白さま、コメントありがとうございます！コメント頂けただけで感激です！ありがとうございます！！更新がんばります！ (2022年10月18日 1時) (レス) @page17 id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 応援してます！(自分語彙力なくて語りたいけど語れませんんんん)とにかく好きです！！ (2022年10月18日 0時) (レス) @page17 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
ありと(プロフ) - Ribさん» Rib様、はじめまして！コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！！先は長くなりますが、これからもよろしくお願いします！！更新頑張ります！ (2022年10月17日 16時) (レス) id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありと | 作成日時：2022年10月5日 22時
