第十一話 ページ11
you side
「雲井くん！よく来た！見学していくかい？」
『あっ……お願いします』
速攻で見つかった。
「雲井先生さぼり？」
『なわけないだろ』
ニヤニヤしながら絡んでくる上鳴と瀬呂をあしらいつつ、少し近づいてモニターを見上げた。
細かいルールは書いてなかったから知らないが、ヒーロー役と敵役に分かれた建物内の模擬戦闘って感じか。
飯田がロケットの形をした何かを守っているように見える。
それがヒーローか敵かは映像だけじゃわからないな。
今は飯田&爆豪と麗日&緑谷が戦っているのかな。
ただ爆豪は緑谷ばかり攻撃しているな。
そしてやっぱり顔が怖すぎる。
「制限時間は15分で、核の場所はヒーローに知らされないんですよね？ヒーロー側が圧倒的に不利ですね、コレ」
芦戸の言葉でやっと設定がハッキリわかった。
ヒーローは基本的に不利なことばかりだ。
いつどうやって、何をするかわからない敵から人々を守らなきゃならないんだから。
その時点でヒーロー達は後手に回ることが多い。
それからというのも、とんでもない威力の爆発と器用な動きをみせた爆豪だったが、結局勝ったのは緑谷と麗日だった。
『しかし勝った方がボロッボロだな…はは…』
勝利チームの緑谷は医務室送り、麗日は個性の副作用で酔ってダウン。
一方で、敗北チームの飯田と爆豪はほぼ無傷だ。
『……』
ただ、爆豪のあの顔を見る限り、何もかも無傷というわけでもなさそうだ。
オールマイトの評価中(ほぼ八百万に言われた)も爆豪は俯いたまま。
その後も他の生徒の対戦中も険しい顔をしている。
特に、圧倒的な氷結の力で一瞬で相手を無力化してしまった焦凍の試合には思うことがありそうだ。
『(しかしまぁ、俺が何を言っても響かんだろうし…アフターケアはオールマイトに任せよう)』
全員の対戦が終わり、緑谷以外大きな怪我もなく終了した。
オールマイトは生徒達に着替えて教室に戻るよう指示して猛スピードで緑谷の所へ行ってしまった。
この感じは、多分時間切れなんだろう。
爆豪のことは、まぁ後で何かしら対応してくれるだろ。
「結局雲井先生は何しにきたのかしら」
『…なんだろうね』
よく考えれば実践形式の授業が座学の授業の参考にはならなかったかもしれない。
蛙吹の言うとおり、俺は一体何しにきたのだろう。
．
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ありと(プロフ) - るるさん» るるさま、コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです…頑張ります！ありがとうございます！ (1月13日 9時) (
レス) id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごくこの小説気に入りました！ 更新頑張ってください！ (1月11日 22時) (レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)
ありと(プロフ) - 白さん» 白さま、コメントありがとうございます！コメント頂けただけで感激です！ありがとうございます！！更新がんばります！ (2022年10月18日 1時) (レス) @page17 id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 応援してます！(自分語彙力なくて語りたいけど語れませんんんん)とにかく好きです！！ (2022年10月18日 0時) (レス) @page17 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
ありと(プロフ) - Ribさん» Rib様、はじめまして！コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！！先は長くなりますが、これからもよろしくお願いします！！更新頑張ります！ (2022年10月17日 16時) (レス) id: 6a2ec03b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありと | 作成日時：2022年10月5日 22時
