捨て子を幸せに【d！】 (ページ33)

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No,32 ページ33

sh「ぺ神〜〜〜！！！」

zm「Aの様子は！？」

sn「静かに入ってこよっか？」

大声で扉を勢いよく開けたシャオロンに、
上のダクトから舞い降りてきたゾム。

sn「あのさぁ…何回言ったら分かるん？それとも何、邪魔しに来てるの？」

sh「ｽｲﾏｾﾝ」

zm「？……Aは？どこおんの？」

sn「ん？ゾムの真後ろ」

ゾムは後ろを振り向こうとしたが、なぜか首が回らない。

後ろに何か気配を感じる。

『あう…』

zm「うおっ！？！？」

なんとAは、ゾムの背中からよじ登っていた。

sh「いつの間に！？！？」

sn「見ての通り、もうすっかり元気だよw」

Aは、ゾムにお構いなしにどんどん頭の方へとよじ登っていく。

『いあ…！』

zm「ちょ、……危ないて…！」

sh「ふはwゾム遊ばれとるやんww」

zm「めっちゃ元気なんやけど…」

『うあ…』

zm「！？」

力が抜けたのか、落ちそうになるAを、
ゾムが咄嗟に後ろに手を伸ばし、支えた。

zm「危ないって言ったやろ……」

『？』

sh「A、めっちゃ？浮かべてるでw」

zm「いや、…もう、どうしたらいい？」

ゾムに支えられながらも、へばり付いたままのAは、

離れる気配がない。

sn「そのままおんぶしてあげれば？w」

zm「そうするかぁ…」

体制を整えたゾムは、今度は落ちないようにしっかり支えておんぶする。

『うい！』

zm「ええか？はしゃぐなよ？？」

『？うい…？』

sh「A」

『？』

シャオロンは、Aの額に自分の額をくっつける。

sh「ん、もう熱ないな！」

『…？さおろん？』

sh「あ〜ホンマ、A癒し」

Aの頭を撫で、満足そうに笑顔を作る。

zm「暑苦しい、離れろシャオロン」

sh「はぁ？Aが俺を呼んでんねん」

zm「勘違いも程々にしいや」

sn「Aの前での喧嘩も程々にね」

ぺ神の言葉で、変に暴言を覚えられても困る、と気づいた二人は、

口喧嘩をやめ、Aに笑顔を向けた。