7、かわいいから ページ7
【コネシマ】
kn「はぁ…はぁ……」
「あんたも懲りないわね？いい加減諦めたらどうなの？」
kn「は…誰がお前の言うこと聞くかよ…」
いつもこうだ。
一方的にやられて終わる。
これだから貴族の立場というものは嫌だ。
『お、お母様…もう、やめてあげて…かわいそうだよ…？』
「うるさい、黙って。」
『……っ』
Aが後ずさって俺の服をギュッと掴む。
おそらく、相当怖いのだろう。
俺はAを後ろに隠して、親と向き合った。
kn「お前、ちょっとはAの気持ちを考えろや。」
「あら、私はちゃんと考えているわよ？」
kn「デタラメ言っとんちゃうぞ。」
強めに言っているはずなのに、怯むどころか余裕そうな顔をしている。
こういうところが気に食わない。
kn「大体、こんなかわええ娘を虐めて何がしたいんや。」
「確かに本当にかわいい娘よね。」
kn「じゃあ尚更何でや。」
「だから、」
「ムカつくのよ。」
kn「………は？」
こいつの言っている意味が分からなかった。
かわいいからムカつく？
こいつは何言ってんだ？
自然と怒りが込み上げてくるのが分かる。
「かわいい子を見ると虐めたくなるのよ。苦しんでいるところを見たい。あと単純に、」
「邪魔」
kn「お前良い加減にしろよ…」
俺らの話を聞きながらAが後ろでビクビク震えているのが伝わってくる。
もう立場関係なく殴りかかってやろうかと思ったが、
Aの前ではそんなこと出来ない。
より一層恐怖を感じてしまうだろう。
kn「……行くぞ、A。」
『えっ…？』
俺はAの手を引っ張って部屋を出た。
これ以上、面倒事になる前にこの場を立ち去った方がいい。
『お、お兄ちゃん』
kn「何や？」
『その……大丈夫？』
kn「これくらい平気や。Aこそ大丈夫なんか？」
『うん、大丈夫！』
kn「…ほーか。」
Aがニコッと笑って大丈夫と言ってくれたことに、俺は酷く安心した。
しかし、これから先のことを考えると、
Aにとって屈辱な未来になりかねない。
そこで俺は一つの答えを導き出した。
kn「A」
『なぁに？』
kn「…この家出るぞ。」
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
