6、いつぶりか ページ6
【コネシマ】
『……おいしそう』
残された朝食を見て、Aがそう呟いた。
kn「ダメや！」
朝食に手を出そうとするその手を掴んで動きを止める。
『…なんで？』
kn「そんな信用して食べれる訳ないやろ。」
『大丈夫だよ！』
kn「毒でも入ってたらどうすんねん。」
『でも……お腹すいたよ…？』
確かに……よくよく考えたら、
Aも3日間俺がいなかったせいで、何も食べてれていないのかもしれない。
まだ体が小さいAは冷蔵庫を開けることすら出来ないのだ。
……しゃあない、ちょっと調べて食べるか。
kn「A、俺が良いって言うまでまだ食べるなよ？」
『わかった』
Aが俺から離れたのを確認して、
俺は毒を確認する為に朝食の匂いを嗅いだ。
親の俺に対しての扱いは酷かった。
今まで、野宿を何回してきたことか。
その時は、草やキノコを食べて何とか乗り切っていた。
でも、お陰様で毒の匂いは嫌に感じる程、体に染みつくように覚えた。
kn「……毒はないみたいやな。」
全くもって毒の匂いはしない。
感じるのは、美味しそうな匂いだけ。
意識しなくても食欲が増してしまう。
kn「一口だけ食べてみるか…」
もしかしたら、睡眠薬でも混ざり込んでいるかもしれない。
そんなものをAに食べさせるなんて出来ない。
俺が体を張ってでも確かめんと。
パクッ
kn「……上手い」
こんなに美味しいものを食べたのはいつぶりだろうか。
アカン……手が止まらん。
kn「A、食べてもええで！」
『ほんと！？わーい！！』
大人しくベッドに座って待っていたAは飛び上がって
俺の隣で食べ始めた。
『おいひい！』
kn「良かったな！」
本当は、ちゃんと食べてから話せと言うつもりだったが、
幸せそうに食べているAを見ていると、そんな言葉を掛けることは出来なかった。
信用した訳じゃないが、これはメイドに感謝だ。
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
