19、知り合い ページ19
【コネシマ】
それは、次の日の朝の出来事だった。
『はぁ……はぁ……』
ut「……アカン、悪化しとる。」
その言葉を聞いて、俺は軽く舌打ちをした。
決して、目の前で苦しそうに呼吸をしているAにしたのではない。
もちろん、自分に腹が立っているからだ。
ut「熱も一向に下がらん…シッマ、どうする？」
kn「……少し、考えさせてくれ。」
ut「別にええけど…Aちゃんの様子、ちゃんと確認してな？」
kn「あぁ」
どうする……
Aは昔から体が弱く、一度病にかかると治りにくいことは俺が一番分かっている。
これは多分薬がない以上、治すのは難しい。
ここを出るか？いや、でも何処に…
rb「…なら、N国に行くのはどうや？」
kn「…！？」
気がつくと、いつの間にかロボロが俺らの隣に座っていた。
考えるのに夢中で、ロボロの存在に気が付かなかった。
いやそれよりも…
kn「どういうことや、それ。」
rb「俺はもともとN国へ向かっていた途中だったんや。そこには知り合いが居ってな。」
ut「え、初耳…」
rb「その人は国の総統と幹部をしておるから、十分な生活が出来ると思う。」
ロボロは最後に「どうや？」と付け足して聞いてくる。
kn「……行かん。」
rb「はぁ！？何でや！？」
kn「俺は、もう誰も信用しないって決めとんねん。」
ut「いやでも、俺も行った方がええと思うで！？どうせ長くはここにいるつもりないんやろ！？」
kn「でも俺は、」
ut「Aちゃんがずっとこのままでもええんか？すぐに治せへんことぐらい分かってるやろ？」
kn「…！」
俺はAに視線を動かす。
Aが苦しんでるところは……見たくない。
でも簡単に信じるわけにはいかない。
……いや、Aが優先か。ここでロボロが嘘つくメリットはないもんな。
kn「分かった。N国へ行くわ。」
rb「了解。いつ出発するんや？」
kn「明日の朝一に出発や。遅れんなよ？」
rb「心配いらんわ。で、大先生は？」
ut「俺も行くで？？」
rb「家はええんか？親は？」
ut「あ、その辺は大丈夫。心配せんくてええ。」
rb「そうなんか？まぁええわ。」
と、ロボロが言ったのと同時に、俺の服が誰かに引っ張られた。
俺はその引っ張った元凶を確認する為に振り返った。
『……お兄ちゃん』
そこには真っ赤な顔で俺を呼ぶAがいた。
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
