15、たった一人の妹 ページ15
【ロボロ】
ここまでコネシマ達と歩いてきたが、俺は一つ疑問を抱いていた。
俺は膝に座っているAに問う。
rb「Aはさ、コネシマのこと好きか？」
『うん！大好きだよ！』
rb「何で？」
正直言って、あいつの性格は悪いと思う。
そいつを好きって…納得がいかないのだ。
なぜあそこまでくっついているのだろう。
『お兄ちゃんはね、優しいんだよ！一緒に遊んでくれるし、一緒にいてくれるもん！』
rb「あいつが？」
『うん！それに、Aのこと守ってくれるんだよ！』
rb「え、守るってどういう…」
ut「何や、仲良さそうやん。」
気がつくと、大先生が戻ってきていた。
意外と戻ってくるのが早くて驚く。
ut「シッマに怒られてなぁwあいつはまだ信用ならへんからAから離れるなってww」
rb「そうか」
ut「でも全然大丈夫そうやな。」
自分のお茶を注いで、
大先生は俺の正面に座る。
rb「気になってたんやけど、」
大先生はお茶を飲みながら「ん？」と言ってこちらを見る。
rb「お前はA達とはどういう関係なん？」
ut「そうやなぁ…小さい頃からの友達ってとこ？」
友達…
Aが鬱お兄ちゃんなんて言うから、てっきり兄弟か何かかと思っていたが。
ut「Aちゃん、眠そうやん。」
Aの頭がこてっと倒れ起き、また倒れ起きを繰り返していた。
ut「二人ともずいぶんお疲れの様やな。さっきシッマも疲れ切った顔しとったわ。」
rb「A達はどっから歩いて来たんや？」
ut「ん？隣の国のH国。シッマから何も聞いとらんの？」
rb「気に食わないから家出したってことぐらいしか…。」
ut「ふーん、そうなんや。あいつらしいわw」
大先生は苦笑いをする。
そのままお茶を一気飲みすると、改まってこちらを向いた。
ut「ちょうどAちゃんも寝たみたいやから、俺から何があったか話すわ。」
膝の上で寝ているAを起こさないように退かして、俺も体勢を整えた。
ut「……シッマは親から嫌われとった。殴られ蹴られの毎日やった。」
rb「え」
ut「びっくりやろ？でもそんな時にいつもAちゃんがシッマの側にいてくれたんや。大丈夫？って。」
ut「そんなAちゃんもだんだん親から嫌われ始めてな？いつもシッマが懸命に守っとった。」
rb「何で…？」
大先生は遠くを見つめて答えた。
ut「たった一人の大切な妹やから、傷一つつけさせたく無かったんやろな。」
たった一人の妹。
あいつにとってはAが心の支えなんだと、初めて知った。
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
