14、被害国 ページ14
【ロボロ】
こいつはU国へ行くと言った。
その鬱っていう奴に会いにいく為に。
でも俺が知っている限り、あそこは…
kn「ほらA、見えて来たで！」
『ほんとだ！』
夕暮れ時、
気がつけば、目の前にはU国の町が広がっていた。
しかし、豊かな暮らしをしているとは思えない場所だった。
ほとんどが壊れかけやおんぼろな家ばかり。
やっぱり……、ここは約1年半前に戦争で被害を受けた国だ。
まだ復旧作業に手がつけられていない様子だった。
kn「何ボーッとしとるんや。置いてくぞ。」
rb「え、あー…すぐ行く。」
そんな中、このコネシマという少年はぐんぐん進んで行く。
本当にここにいるのだろうか。
そして、とある一つの家の前で立ち止まった。
コンコンッ
kn「おーい、大先生ー！開けろやー！」
しばらくすると、中からすごい音がして、大先生と呼ばれた少年が出て来た。
？「シッマ！？！？Aちゃんまで！？」
『鬱お兄ちゃん！！』
困惑しているのにも関わらず、Aは少年に飛びついた。
？「Aちゃん久しぶりやなぁ〜！元気しとった？」
『うん！』
kn「大先生、部屋借りるでー」
？「あーはいはいw」
いや当たり前のように入って行くなよ。
一応ここはこいつの家やろ。ええんか…？
？「んで、この子は？」
kn「……知らん、勝手に着いてきた。」
rb「はぁ！？お前勝手にってどう言うことやねん！！」
コネシマは俺に見向きもせず、「Aを頼んだ」とだけ言って奥へと消えていった。
？「許したってな？ああいう奴やねん。」
rb「……あぁ、知っとるよ。さっきからずっとそうやから。」
俺は一つ溜息をついた。
ut「俺は鬱。鬱先生とか大先生とか適当に呼んでくれて構わへんから。」
あーこいつが鬱っていう奴なのか。
rb「俺はロボロ。俺も好きに呼んでくれ。」
ut「ほなロボロ、とりあえずあがってや。今お茶出すから。」
rb「あぁ、ありがとう。」
ut「Aちゃんもおいで。」
『うん！』
……何や。コネシマの性格からして、こいつもそういう奴やと思っとたけど…
案外面倒見が良いというか、しっかりしとるやん。
ut「これでも飲んで待っててな。俺シッマの様子見てくるわ。ちょっとの間Aちゃん見てて。」
rb「ああ分かった。」
部屋から大先生が出ていった後、すぐにAが近づいて来た。
rb「どうした？」
『んー…なんとなく！』
rb「……そうか。お前、かわええな。」
俺にも…妹がおったらなぁ。
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
