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2、我慢出来ずに ページ2

【コネシマ】

「A?ちょっとこっちにいらっしゃい。」

『はーい!』

「返事をする時は、はいっとハッキリ言いなさい。」

『ご、ごめんなさい…』

その返事の仕方が幼い子のええところなのに、
あの親は………厳しすぎる。

まだ4歳だぞ?分かっとんのか?


「まぁ良いわ。ところでA、貴方まだぬいぐるみなんて持っているの?」

『うん、いつも一緒に寝てるよ!』

「いい加減捨てなさい。」

『で、でも…』

「そんなの将来に必要ないわ。捨てなさい。」

『でも…これたからものなの!だから…』

「私の言うことが聞けないって言うの?」

Aはビクッと体を震わせて、一歩後ずさった。

『で……で、でも…』

それでも負けまいと声を出すA。

「じゃあ仕方ないわね。その身で分からせてあげるわ。」

俺は我慢の限界を超えて、Aの前に立ちはだかった。

kn「……やめろや。」

親の圧に負けないくらい、目一杯睨みつける。

「あら、コネシマ、貴方は呼んでないわよ?」

kn「お前、今手出そうとしてたやろ。」

「当たり前じゃない。Aが言うことを聞かないんだもの。」

kn「何が当たり前や!まだAは幼いんやぞ!」

俺が怒鳴っても余裕そうな顔。

「そうね、まだ幼い。じゃあ…」

パチンッと音が鳴って、俺の頬に痛みが走る。

「貴方なら良いということよね?」

kn「…っ…!」

音と同時に、俺の体が倒れる。

『お兄ちゃん!!』

kn「……A、お前は下がってろ。」

今にも泣きそうなAを自分の後ろに隠すようにして立ち上がる。

「成長したら、こんなにも生意気になるものなのかしら。」

kn「誰のせいやと思っとんねん。」

「貴方、何様なつもり?私の方が地位が上なのを分かっているの?」

kn「……っ」

俺が言い返せないでいると、
親が執事やらメイドやらを呼んで、俺の身柄を捕らえた。

kn「おまっ!離せっっ!!」

「その子を地下室へ閉じ込めておいて。」

一人の執事が了承し、俺はズリズリと引きずられて行く。

『お兄ちゃんを…どこ連れて行っちゃうの?』


『離してあげてよ…』というAの声は俺にははっきりと聞こえた。

3、宝物→←1、立場



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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜!続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします! (2022年7月2日 22時) (レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです(唐突な告白)応援してます!! (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます!これからも頑張ります!提案とは何でしょうか? (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね! …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか? これからもがんばってください! (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/  
作成日時:2022年1月23日 21時

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