No,44 ページ45
pn「ちゃんと納得いく説明をしろよっ!?何でこんな大事なこと言わなかったんだよ!?」
sn「ご、ごめんなさい……」
しにがみは、この国の仲間にも霊媒師ということを秘密にしていた。
だからこの話は一切ぺいんと達は関与していないし、知らされてもいなかった。
怒るのも当たり前だ。
pn「何だよ、死ぬって……Aさんはそれでいいんですか…」
『いいですよ別に、私はミシェルを早くどうにかしたかったので』
pn「ロボロさんはっ…!!!」
pn「悲しまないですか……?」
ぺいんとは弟分であるロボロを誰よりも大切に思っていた。
そんなロボロが悲しむ姿なんて見たくないはずだ。
それに、自分の国の幹部と関与している死なんて、
嫌に決まってる。
sn「ロボロさん、は……呪いにかかってるんですか…?」
『いいえ、ずっと味方をしてくれてます。コネシマとゾムも』
pn「だったら尚更…!!!」
『そんなの知らないですよ、私が勝手に死ぬだけなんですから』
ぺいんとは我慢しきれなくなったのか、頭がぐちゃぐちゃな中で
Aに向かって怒りをぶつけた。
pn「お前のことを大切に思ってくれてるロボロさん達の気持ちを無駄にするのかよっ!?!?」
sn「ぺいんとさんっ!!そんな言葉はいけませんって!!」
『いいですしにがみさん、慣れてるので』
pn「……ぇ…慣れて、る…?」
Aは表情を一切変えずに二人に向き合う。
その瞳は微かに揺らいでいた。
『いくつ暴言を言われ続けたと思ってるんですか、もう傷つく物はないですよ』
pn「……!」
『これを、私が死んだ後にお願いします』
pn「これ、は……?」
____________
pn「その時に渡されたのが…これだよ」
rb「!……これ」
kn「……手紙」
zm「……」
ぺいんとはロボロ達に一つの封筒を差し出す。
その裏には、Aの文字が書かれていた。
sn「今読んじゃって下さい」
rb「は、はい…」
緊張、震える手でロボロが封筒を開き、中身を取り出す。
それを三人で覗き込んで読む。
読んでいくうちに三人の目には涙が溜まっていった。
あのコネシマでさえも。
pn「Aさんは仲間のことを嫌いだって言ってましたけど、本当は大好きだったんじゃないですか?」
zm「……ッ」
tr「じゃなかったら、あの時自分が死ぬ選択なんてしなかったですよ」
kr「本当に嫌いならしにがみくんに任せてたと思います」
sn「自分が犠牲になってでも仲間を助けたかった」
三人は大粒の涙を零して泣いた。
いくつも、いくつも……
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ラム猫。(プロフ) - くろほたるさん» ありがとうございます!実は続編も出そうか悩んでいるので、その時はまた読んでくださると嬉しいです! (2023年1月25日 20時) (レス) id: 02801ed11f (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - 最後はやっぱり彼らの事が大好きだという言葉が見えて満悦です。死後世界組の関係も個人に刺さりまして起承転結全て楽しめました。執筆お疲れ様です!とても面白かったので周回できます! (2023年1月25日 18時) (レス) id: fe43882e7d (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 感動して頂けたなんて光栄です!なるほど…今作はここで打ち切りの予定でしたが、続編も考えて見ます! (2022年11月28日 18時) (レス) id: c372fc4406 (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 今更ですが全話読みました、めっちゃ感動しました!個人的な感想ですが、wrwrdの皆が過去に戻って夢主ちゃんを救うみたいな展開があったらエモすぎる…次の作品も楽しみにしてます‼️ (2022年11月28日 17時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 狐の巫女さん» ありがとうございます!!語彙力の無さで理解して下さり、嬉しいです!! (2022年11月5日 18時) (レス) id: 51f19f872f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年10月2日 22時