【合作】夏は俺らが彩る【d!】 (ページ2)

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kn「Aここ教えてーや！」

『ごめんね…私も分からないんだ』

kn「A今度遊びに行こうや！」

『ちょっと…えと、…用事があって…ごめんね？』

今日も避けられている。
コネシマが話しかけるたびに、Aは逃げるように遠ざかる。

kn「A一緒に帰らへん？」

『ごめんね、急いで帰らないとなの』

kn「…ｯ」

『え、と………またね』

フルフルと手を振り、教室を出ようとするAの腕をコネシマが咄嗟に掴んだ。

kn「…なぁ、何で毎回避けるん？俺、何かしたか？」

『避けてないよ、？』

kn「いいや避けとる、それとも何や、俺のこと嫌いなんか？」

『ううん、嫌いじゃないよ』

kn「じゃあ何で」

今日こそは本人の口から直接聞き出す、とコネシマはAを真っ直ぐ見つめる。

『本当にごめんね、行かなきゃ』

Aはコネシマの手を振り払うと、そそくさと出ていく。
結局理由を聞き出せなかった。

しかし、Aからしたら周りの女子の圧から逃げる為には仕方ないことなのだ。

kn「何やねん……こっちは心配しとるっちゅうのに」

毎日どこかしら痣が増えていっているA。
それを見るコネシマは、自分のことのように苦しかった。

それでも、いつも「ごめんね」と笑顔で済ませる。

コネシマは分かっていた、あれが本当の笑顔ではないことを。

kn「明日は絶対聞き出したる」

もう避けられるのはごめんだ。