8、待って ページ9
『待って…！犬さん…！！』
少女は目の前の犬を必死に追いかける。
その犬は、先程兄に噛み付いた犬。
突然走り出した犬をAは追いかけている。
『待って、どこ行くの…！』
追いかけなきゃ。
何故か少女はそう強く感じた。
理由はただ一つだ。
待って、お願い、お兄ちゃんが……
『…ぇ』
？「おぉ、どこ行ってたん？探したで〜？」
犬は走り切ったその先の一人の少年に飛び付いた。
Aはこてっと首を傾げる。
ここの犬さんじゃないのかな？
？「あ？何や、お前か。久しぶりやな」
『…….だーれ？』
Aに気づき、少年はAに近づく。
しかし、Aは少年を知らない、とでも言うような表情だ。
？「忘れたんか？…まぁ、お前小さかったし、あんま話してないかもな」
『…その犬さん』
？「？…何？」
『その犬さん、黄色いお兄ちゃんの？』
犬と少年の服を交互に指差す。
？「せやけど？」
『そっか』
どうやらこの犬はN国城が管理している犬ではないらしい。
この犬は、目の前の少年の犬で、たまたま飼育小屋の付近にいただけ。
そう、紛れ込んでいただけなのだ。
？「ここにお前がおるっちゅーことは、アイツもいるん？」
『だれ？』
？「お前の兄」
『お兄ちゃん…いるよ？』
そう答えると、少年は悪い笑みを浮かべた。
まるで、今すぐに悪戯したそうな笑顔。
？「そっかぁ…おるんかぁ…」
『？』
？「やっぱお前、俺のもんにしとこかなぁ…」
犬も少年のようにｸﾞﾙﾙと喉を鳴らし、
動きたそうにしている。
？「なぁA、ちょっとこっちに……(((kn「近寄んな」
少女を後ろから何かが包み込んだと思うと、兄の声が聞こえた。
包み込んだのは、兄の腕と温もりだった。
『お兄ちゃん！』
kn「はぁ……A、無事で良かったわ」
二人を見ている少年は不服そうだ。
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ラム猫。(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！！お待たせしました！完結まで頑張ります！！ (2022年8月24日 9時) (
レス) id: 61a23506cb (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ(プロフ) - 再開 嬉しすぎます ありがとうございます 引き続き頑張ってください、いつでも応援してます。 (2022年8月24日 1時) (レス) @page6 id: b1046c2187 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - ミツキさん» コメントありがとうございます。すぐに復帰できるように頑張ります！！ (2022年8月9日 21時) (レス) id: 61a23506cb (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ(プロフ) - 初コメ失礼します。とても素敵な作品だと思っていたので，中断されることを悲しく思っております。合作の方を頑張って完璧‼︎になったら戻ってきてほしいですね、頑張ってください。いつでもお待ちしております。 (2022年8月9日 20時) (レス) id: b1046c2187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年7月7日 21時
