青春の馬 5

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久美 side




加藤 「それでね〜、その時にAさ〜」


「え、待って…何か聞こえない？」


加藤 「確かに言われてみれば…これアザトカワイイ？」


「まだ誰かいるの…？」


加藤 「あ、Aなのだ〜！」


「まだ頑張ってたんだ…」




今日は全体レッスンの後、としちゃんと2人でお仕事というスケジュール。

そのとしちゃんとの仕事が終わって帰路につこうとすると、ふと聞こえたアザトカワイイ。

そーっとレッスン室を覗くと、Aとひなのがまだ踊ってた。

レッスンが終わったのなんて2時間も前なのに、今までずっと頑張ってたんだね。

横にいるとしちゃんも、お母さんみたいな目で2人のことを見てる。






:






加藤 「A、すごい成長したと思わない？」


「うん。ひなのも成長したよ」


加藤 「ししね、あの2人になら日向坂を任せられるって思ってるんだ」


「私も〜。まだまだ卒業する予定はないけど、Aとひなのなら大丈夫だよね」


加藤 「2人が引っ張る日向坂、楽しみだなぁ…」




2人の後ろ姿しか見えないけど、成長したのはひと目でわかる。

顔付きも大人っぽくなったし、何よりほんと楽しそうに踊るようになった。

キュンとかドレミの振り入れ時は、2人ともずっと泣いてたからねぇ… (笑)

まだまだ子供扱いしちゃうけど、確実に日向坂のエースに近付いていってるよね。

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