青春の馬 3 (ページ10)

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☆ 気付かぬうちにページ10

今日は期末テスト以来、10日振りに学校に来た。

それに2学期最後の登校日でもあるんだよね。

終業式の日は、日向坂のお仕事があって出れないんだ。

だから大事な1日なんだけど、どうも体調が悪くて…

でも熱があるとかじゃなくて、月一のアレと重なっちゃってお腹が痛い。

転校してから保健室は行ったことがないけど、我慢出来そうにないから行くことに。

普段はここまで酷くないんだけどな…

:

「失礼しまぁす…」

『はーい！あらら、だいぶ顔色悪いね』

「お腹痛くて…」

『とりあえずソファー行こうか』

初めて来たけど、すごい優しそうな先生で安心だ。

先生に体を支えて貰ってソファーに座る。

いつもは何ともないって言ったら、ストレスから重くなったんだよって教えてくれた。

最近忙しかったし、自分でも分からないうちに色々溜め込んでたのかな…

:

『2年1組の山本さんね、日向坂の子か』

「はい…」

『年末に向けて忙しいだろうし、今日は帰った方がいいと思うけど、どうする？』

「そうします…」

『じゃあ親御さんに連絡入れるね。迎えに来てくれるまで寝てていいよ』

「ありがとうございます…」

他の子なら早退する条件は満たされないんだけど、特別扱いしてくださった。

親御さんに連絡入れるって言ってたけど、ママたちは大阪にいるしな…

きっとマネージャーさんが迎えに来てくださるんだろうな。

それまでお言葉に甘えさせてもらって、少し休むことにした。